ゆずの果汁と皮や種の長期保存 香りを逃さない切り方や工夫は?

ゆず

とてもいい香りがする黄ゆずは、そのまま冷蔵庫で保存すると2~3週間程度しか持たなくて、皮がしなびてしまったり、茶色に変色して腐ってしまいます。

もっと長い期間保存して、料理やゆず茶を楽しみたいですよね。
柚子は丸ごと冷凍すると、いざ使おうとするときに使い勝手がよくありません。

この記事では、柚子の果汁や皮、種を使いやすく長期保存する方法をまとめました。
柚子の香りを逃さないための切り方や果汁の絞り方、使う用途に合わせた皮の保存方法などを詳しくお伝えします。

柚子は皮に果汁、種までまるごと利用できるので、使い切れないときは早めに保存するといいですよ。

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ゆずの果汁、香りを逃さない保存方法

柚子の果汁は塩を加えて冷蔵庫に入れるか、そのまま冷凍することで長期保存することができます。
ゆずの香りを逃さない果汁の保存方法を紹介しますね。

柚子の香りを逃さないしぼり方

香りを逃さないためには、まずは柚子の切り方と絞り方が大事なのです。
柚子のヘタを上にして置いたら横ふたつに切り、切り口を上にして絞ります。
地球に例えると赤道に沿って、包丁を入れる切り方です。

柚子の皮の黄色の部分に含まれるリモネンという精油は、絞るときに潰されて香りが出るので、切り口を下に向けると香り成分が掌の方に飛んでしまいます。

切り口を上に向けておけば、流れ出た果汁にリモネンが混ざるので香りが逃げません。
間違えた切り方や絞り方をしてしまうと、香りが10分の1以下に減ってしまいますよ。

柚子の一番の特徴は何といっても香りですし、脳に直接働きかけるリラックス効果がある癒やしの香りを無駄にしたくないですね。

ゆずの果汁を冷蔵庫で保存する方法

ゆずの果汁を冷蔵庫でそのまま保存しようとすると、5日程度しか持たない気がします。
腐ったりしてなくても、何となく傷んでいる気がして使えません。

ですが果汁に塩を加えることで、冷蔵庫でも6ヶ月から1年程度は保存することができますよ。

ゆずの果汁を絞ったら、果汁量に対して塩5~6パーセントを加えてよく溶かし、冷蔵庫(3℃)で保存します。
冷蔵庫の保存では、扉は温度変化が多いのでなるべく奥の方に入れた方が安心できます。

塩の量ですが、海水の塩分濃度が3.5パーセントなので、5~6パーセントとなるとかなり塩辛いため、使用範囲が限られてしまいますね。

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ゆずの果汁を冷凍保存する方法

冷凍ならば塩を加えることもなく、果汁の香りを封じ込めて保存できるのでとても便利です。
ゆずの果汁を絞ったら、製氷皿に流し込んで凍らせます。

そのままにしておくと冷蔵庫のニオイがついたり衛生的でないので、フリーザーバッグに入れて保存します。

製氷皿で柚子氷を作れば、使用量によって1個2個と使えるので便利なのですよ。
これが大きな固まりだと、割ったり溶かしたりがとても大変になってしまいます。

冷凍であれば塩を加えていないので、蜂蜜をプラスしてゆず茶なんかもお手軽に楽しむことができますよ。

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柚子の皮は切って保存することで使いやすく

柚子の皮を刻んで、茶碗蒸しや酢の物やお吸い物にほんの少し加えるだけで、独特な香りがふわっと広がり、それだけで何倍もおいしくなりますね。

刻んだ柚子の皮を冷凍しておけば、いつでもササッと使えるのでとても重宝します。
柚子の皮を使うだけで、何だか料理上手になった気がするのですよ。

柚子皮のワックスは塩で落とす

皮をそのまま使う柚子は、表面に付着しているワックスや農薬などをキレイに除いてから使いたいですね。

水洗いだけでもいいのですが、粗塩を使えばワックスなどを取り除くことができます。
水洗いした柚子の水分を拭き取ったら、スプーン1杯ほどの粗塩で表面をゴシゴシこすります。
ザワザラした塩がクレンザーの役目をして、物理的に表面の不要なものを削り落としてくれるわけです。
そのあと塩分が残らないように洗い流したら、水分を拭き取っておしまいです。

柚子皮の冷凍保存は切り方いろいろ

柚子の皮を冷凍保存するときは、切り方を変えておけばいろいろな用途に使うことができます。

柚子の皮の表面だけをそいで冷凍

柚子の皮は表面の黄色い部分に、香り成分が含まれています。
黄色の皮の下には白いワタがありますが、その部分は見た目も悪く不要です。

柚子の皮をそいで、裏の白い部分を取り除いたらラップに平らにならべ、上からもラップを密着させます。

そのままフリーザーバッグに入れて冷凍しておけば、必要なときに千切りして使うことができます。

冷凍するまえから、千切りにしておくと香りが逃げやすくなるので、私は後から必要な分だけその都度切るようにしています。
細く刻んだ皮は、お吸い物などにほんの少し入れただけで驚くほど香ります。

柚子の皮全体を千切りで冷凍

皮の表面だけでなく、果肉を除いた皮を白い部分を除かずに冷凍する方法です。

本格的な柚子紅茶やジャムを作るときは、表面の黄色部分だけでなく白い部分も使うことでおいしくなりますよ。
柚子を半分に切ったら、果肉を袋ごと取り除きます。(果汁を搾ったあとの皮を使うといいですね。)
皮を薄い千切りにしたら、ラップに少しずつ包んでフリーザーバッグで冷凍保存します。

皮をすりおろしてから冷凍保存

皮をすりおろしてから冷凍保存しておけば、ちょっとした風味付けにパパッと使うことができるので便利ですよ。

柚子皮の黄色部分のみをおろし器ですりおろしたら、ラップに平たく包んでそのままフリーザーバッグに入れて冷凍します。

ラップに包むときにお団子のように丸めてしまうと、くっついて取れなくなるので気をつけてくださいね。

おろし器は金属製のものを使うと、金気でせっかくの柚子の風味が損なわれてしまうので、セラミック製を使うといいですよ。

ゆずの皮は冷凍することで、2ヶ月程度は保存することができます。

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柚子の種は、ヌルヌルごと保存

柚子には多くの種がありますが、まわりのぬるぬるした部分に多くのペクチンが含まれているので、種を使った化粧水を作ることもできます。

化粧水は使う分だけ少しずつ作る方がいいので、種はヌルヌルごと保存します。

柚子の種を冷凍して保存

柚子の実から取り出した種は、洗わずにそのままフリーザーバッグに入れたら、平らに広げます。
空気を抜きながらぴっちりと密封して、平らにしたまま冷凍庫で保存するだけです。

凍ると種どおしがくっついてしまいますが、平らにのしておけば手でボロボロとはずすことができますよ。

平らに冷凍できない場合は、1回の分量ごとにラップでまるめて包んでおくのもいいですね。

柚子の種を乾燥させて保存

取り出した種をそのままザルやネットに広げて、風通しが良く日が当たるところに天日干しして乾燥させます。

まわりのヌルヌル部分があるので、しっかりと乾燥させないとカビが生えてしまうので注意してくださいね。

カラカラになるまで乾燥したら、缶やビンに入れて冷蔵庫で保管します。
ペクチンは冷凍や乾燥させても変化しないので、解凍や水分を補うことで元に戻って効果はそのままです。

さいごに

ゆずを長期保存したいときは、果汁と皮、種を別々に保存する方が、使い勝手が良くて便利です。

柚子の果汁は塩を加えて冷蔵か、そのままなら冷凍すれば1年程度保存できます。

皮はラップに包んでフリーザーバッグで冷凍しておけば、いろいろな料理に使えるので便利ですよ。
皮をそいだり千切りにしたり、すりおろして冷凍することでそのまま使えて香りも楽しめます。

化粧水の材料として使える柚子の種もペクチンを変質させることもなく、冷凍や天日干しで保存することができますよ。

柚子の保存は簡単にできて変質も無いので、痛む前に使い方に応じて保存するといいですね。

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