柚子とレモンでは、どちらも酸っぱい果汁だけど、どんな違いがあるか疑問ですね。
ゆずの独特な香りにどんな効果があるのか、レモンの香りとの違いも気になるところです。
この記事では、柚子とレモンの香りやビタミンCの量などについてまとめました。
ビタミンCの量を比較すると、やっぱりゆずよりレモンの方が多いのかや、味の違いについてもお伝えします。
ゆずとレモンはそれぞれ代用できるのかについても紹介しているので、参考にしてくださいね。
柚子とレモンの違いは何と言っても香り
ゆずとレモンを比べて何が違うかというと、何と言ってもまずは香りですね。
味が同じ物でも香りの違いで受ける印象が全く変わるので、気持ちも香りによって大きく左右されます。
ゆずとレモンの香りの違いと効果を紹介しますね。
柚子の香りでリラックス
柚子の香りの特徴をひとことで言うと、リラックスの香りです。
何となくイライラしたり、怒りがこみ上げたりと自分でも原因が分からないのに、気持ちが沈んだりすることってありますね。
そんなときに、心を穏やかにして気持ちを整えてくれるのが柚子の香りです。
リラックスさせてくれる香りなので、寝る前や入浴のときに使うのもいいですね。
生のゆずじゃなくてもアロマオイルをそのまま湯船に垂らしたり、天然の塩と混ぜてバスソルトにして使うのも体が温まるのでおすすめですよ。
ゆずの黄色い皮部分にある油胞がユズノンで、それをつぶすことであの独特な香りが発散されます。
ユズノンは量としては、果皮にほんのちょっとしか含まれていないのに、あれだけの強い香りを発生させるのです。
自然の力って本当にすごいですね。
ゆずは和を感じる癒やしの香りとして、ハンドクリームやマッサージクリームにも使われています。
心がホッとしてちょっと懐かしいような気持ちが明るくなる香りなので、疲れを癒やすマッサージやバスタイムにはもってこいです。
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レモンの香りでリフレッシュ
癒やしの柚子に対して、レモンは気分を変えてくれるリフレッシュの香りです。
頭がボンヤリして何となく眠たいときに、レモンの爽やかな香りをかぐと頭がはっきりとして、気分が変わりますよね。
仕事や勉強に集中できないと感じるときにもレモンの香りは、集中力を高めて理解力や記憶力もアップさせる効果があるのですよ。
レモンの香りを嗅ぐと、気分がシャキーンとして背筋が伸びる気がしますよ。
ゆずとレモンのビタミンCどっちが多い?
ビタミンCが多い果物と言えば、真っ先に思い浮かぶのがレモンですね。
「レモン何個分のビタミン」などと例えられるように、レモン=ビタミンCの印象があります。
ですが、ゆずとレモンを比べると、ビタミンCの含有量はゆずの方が多いのですよ。
ゆずのビタミンC量はレモンの2倍以上
果汁100グラム中に含まれるビタミンCの量は、ゆず40㎎に対してレモン50㎎と少しだけレモンの方が多いのです。
ですが果皮を含めたまるごとの実を比較すると、ゆずにはレモンの2倍以上もビタミンCが含まれているのです。
かんきつ類のなかでは、ゆずのビタミンC量の多さはトップクラスなのですよ。
ゆずは果汁だけでなく果皮はジャムやゆず茶などと丸ごと食べられますし、種も化粧水として無駄なく使うことができるのです。
レモンに比べて果皮まで利用することが多い柚子は、ほとんどが国産で農薬を使わない無農薬栽培が多く行われています。
そのためビタミンCを多く取りたいと思えば、柚子を果汁だけでなく果皮も食べるのがとても効果的ですよ。
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ビタミンCの効果
肌は新陳代謝を繰り返して新しい肌に生まれ変わることで、メラニン色素などを取り除いて肌を美しく保つことができます。
ビタミンCには、メラニン色素を取り除いて黒くなるのを防ぐ働きや、日焼けによる肌荒れを修復する作用があります。
また、コラーゲンの合成を促してお肌のハリやうるおいを保つ効果もあるので、ビタミンCを頑張って摂りたいですよね。
ビタミンCは、水に溶け出す水溶性なので、多く摂り過ぎてしまっても体の外に排出されるため安心です。
ゆずとレモンは代用できる?
料理やお菓子に利用されるゆずとレモンですが、味にどんな違いがあるのか、代用ができるか気になりますね。
ゆずと海外産レモンは、味のバランスが良く似ているので、代用してもほとんど違和感は感じません。
ただ、香りが大きく違うことで、使い方によってイメージが変わってしまい、これは代用しない方がいいと思うことはあるかもしれませんね。
私はゆずの香りが大好きなので、大根の煮物や中華スープにも入れてレモンの代用としてどんどん使います。
ですが、柚子の香りは独特なので、レモンに比べて好き嫌いが分かれるため苦手な人は嫌かもしれませんね。
苦味と塩味が強いゆず
味覚センサーでゆずと海外産レモンの果汁を、酸味・苦味・塩味・甘みを比較するとどれかが特出することなく、味のバランスはよく似ています。
ただゆずの方が、海外産レモンに比べて苦味雑味とミネラル分としての塩味が強い特徴があります。
そのため焼魚などに果汁をしぼって食べるときなどは、ゆずの方が塩の量を少なくすることができるので、減塩効果が高いですね。
甘みが強く酸味が少ない国産レモン
ゆずと海外産のレモンは、果汁の味のバランスが似ていますが、国産レモンは甘みが強くて酸味が少ないのが特徴です。
国産レモンはキリッとした酸っぱさが無いので、ちょっと物足りなく感じますし値段も倍くらいするのでなかなか手が出ないのですよ。
ただ果皮を使いたいときは、防カビ剤を使っていない国産レモンを買うようにしています。
ゆずの香りを楽しむ柚子湯や日本料理
冬至にゆず湯に入ると風邪をひかないと言われますね。
柚子に多く含まれているビタミンCが、お湯に溶け出して皮膚の保水力を高めて乾燥肌を予防する効果があります。
でもゆず湯のいちばんの効果は、ゆず独特の癒やされるリラックスする優しい香りですよね。
香りはお湯で温められることで、揮発して成分が空間全体に広がるので体の疲れだけでなく、心の疲れやイライラも取り去ってくれます。
もしレモンで代用すると考えると、リフレッシュ効果は期待できますが、リラックスとは違うのでやはりお風呂はレモンよりもゆずがおすすめです。
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また、お吸い物や茶碗蒸しにゆずの黄皮をきざんで入れると、芳しい香りで料理のグレードがあがります。
レモンの皮にも爽やかな香りはありますが、柚子の香りとは全く違うので、代用しても残念ながら同じようにはいきません。
さいごに
ゆずとレモンの違いはなんと言っても香りですね。
柚子の独特の香りにはでリラックス効果があり、レモンのさわやかな香りは気分をリフレッシュしてくれます。
ビタミンCの含有量を比べてみると、果汁ではレモンの方が少し多いのですが、果皮も含めると柚子にはレモンの2倍以上も含まれているのですよ。
柚子の方が倍以上もビタミンCが多いなんて、意外ですよね。
果汁の味を比べるとゆずの方が苦味と塩味が強いですが、全体のイメージは似ています。
そのため、ゆずとレモンはそれぞれの代用として、料理やお菓子に使うことができるのです。
ですが、ゆずの香りを愉しむ柚子湯は、レモンで代用するとリラックスよりもリフレッシュ効果が高くなってしまいますし、日本料理に使う柚子皮もレモンでは同じ効果は得られません。
ゆずとレモンの香りや、果皮と果汁でのビタミンCの含有量の違いを知って、上手に使い分けたいですね。