お墓の掃除道具は、何も持って行けばいいのか迷いますね。
お墓に着いて、さて掃除を始めようと思ったら道具が足りなくて困ったなんていうことにならないようにしたいものです。
お墓の掃除道具は、墓石の状態や周辺の状況で持参するものが変わってくるので、自分のお墓を思い浮かべながら準備するといいですよ。
せっかくお墓掃除に行くのですから、少しでもきれいにしたいですよね。
この記事ではお墓掃除に必要な道具と、あったら便利なものについて紹介しています。
また墓石の汚れ落としに洗剤を使う場合の注意点や、高圧の水を噴射して汚れを落とす高圧洗浄機についてもまとめました。
お墓掃除の参考にしてください。
お墓掃除のための道具で必要のものは?
お墓参りでの掃除道具とあったら便利なものについて紹介します。
それぞれの墓石や周辺の雑草などの状態で、掃除に必要なものが異なるので、状況に合わせて道具を選んでくださいね。
お墓掃除の道具
全体を洗浄する道具
■使い古しのタオルなど(数枚)
水を流しながらの汚れ落としや、最後の拭きあげなどに使うので数枚準備します。
■やわらかいスポンジ
研磨材や金属成分が入っていないスポンジを選びます。
柄付きの細長いもの(花器や線香立ての内側を洗うのに便利)と、柄が無い大きめサイズのものを準備すると良いです。
タワシは墓石にキズがつくので、極力使わないようにします。
細かいところを掃除する道具
■歯ブラシ
彫ってある文字や細工などの彫刻部分、つなぎ目の目地の部分などに重宝する道具です。
細いものと太いものがあると場所によって使い分けすることができます。
■割箸・綿棒・つまようじ
細工や小さな彫刻部分には歯ブラシも入らないので、割箸や爪楊枝の先にタオルを巻き付けて汚れを取ります。
■サッシ用ブラシ(ペットボトルに付けて使う)
100均などに売っているサッシの溝掃除をする道具で、水を入れたペットボトルに付けて使います。
水を出して流しながらブラシを使えるのでとても便利な道具です。
お墓周辺を掃除する道具
■ほうき・ちりとり・ゴミばさみ
周りが、木々に囲まれている場所では落葉でいっぱいなので必要な道具になります。
時には犬のフンなどの予期せぬゴミがある場合のために、ゴミばさみもあるといいですね。
■ゴミ袋
枯葉や雑草、古いお花に線香の燃えカスなど多くのゴミが出ます。
ゴミは、全て持ち帰るようにします。
水関係の道具
■バケツ・柄杓やジョウロなど
水を墓石にかけるときに使用するので、高いところなどは柄がついてるものの方が使いやすいですね。
霊園で貸してくれるところも多いので、事前に確認してみるといいですよ。
■水
整備されてない古い墓地には、自由に水を汲める水道が無い場合があります。
出かける前に水道の有無やお墓までの距離を確認して、無い場合はポリタンクで持参しましょう。
あると便利な掃除道具
■軍手やゴム手袋
軍手は、彫刻した文字部分などをはめたままで拭き取ることができるので便利です。
■目の粗いザル
お墓の周りに砂利が敷いてある場合は、ザルに入れて土を洗い流せば簡単にきれいになります。
ザルの目が細かいと土が詰まりますし、荒すぎると小さい砂利が流れ出てしまうので注意してください。
■草取り道具
雑草は根が張るとなかなか抜けませんので、草抜きや鎌などの道具を持参します。
■虫除けスプレー・日焼止め・帽子
お墓は日光を遮るものが無いことが多いので、日焼け予防や熱中症対策を忘れずにしてくださいね。
お墓掃除の洗剤は何を使ったらいい?
墓石の掃除は水だけできれいになるので、洗剤は基本的には必要ありません。
ですが、サビや水垢などで汚れていて水だけできれいにならない場合は洗剤を使いたいですよね。
そんなときは、仏具店やホームセンターで「墓石用」として販売している洗剤を使います。
墓石は、使われている石材の種類で性質が違いますし、撥水加工がしてある場合は洗剤によって変化することもあります。
また同じ種類の石でも強い弱いなどがあり、洗剤により表面が変質したり、色が変わる場合があるので注意が必要です。
そのため「墓石用」となっていても、あらかじめ目立たない部分で、大丈夫かどうか確かめた上で使用してくださいね。
濡れている状態では分かりにくいこともあるので、乾いてからの変化も確認することが、重要です。
墓石用以外の洗剤や家庭用のカビとり剤や苔とり剤、クレンザーなど絶対使用してはいけません。
汚れが落ちるどころか、シミができたりツヤがなくなる、劣化などで取り返しがつかないことになるかもしれませんよ。
また、墓石用の洗剤を使用した場合でも、洗剤の成分が残らないようにしっかりと洗い流すことが大切です。
水道がすぐ近くにあるといいのですが、水場が遠いときはあらかじめ十分な水を準備しておく必要があります。
洗剤は、拭き取るのではなく十分な水で洗い流したあと、水分をしっかりと拭き取ることがポイントです。
お墓掃除で高圧洗浄機を使うのは?
月日を経た墓石やお墓の周辺の石塀などは、家庭用の高圧洗浄機を使うと手ではなかなか取れない汚れを取ることができます。
高圧洗浄機は、お墓の掃除以外にも車、エントランスや浴室のタイル、ベランダなどいろいろな場所を洗浄することができるので便利です。
お墓掃除で高圧洗浄機を使うメリット
高圧洗浄機は、圧力が高い水の力で汚れを落とすので、手が入らない細かいところまで水が入り込んできれいにすることができます。
高圧洗浄機なら水だけできれいになるので、洗剤によるお墓の劣化や変質がなく安心できます。
手で擦って汚れを取るのに比べて、高圧洗浄機は広範囲をスピーディーに洗浄することができるので、時間短縮になるし疲れません。
お墓掃除で高圧洗浄機を使うデメリット
高圧で水が出るので墓石が劣化している場合は、風化した部分が剥げたり彫ってある文字の一部が欠けることもあります。
水が噴射するノズルをうまく当てないと、汚れが均等に落ちなくてまだらに残ってしまうことがあります。
高圧洗浄機は充電式やガソリンエンジン以外では、電源と水を確保する必要があるので、霊園で使えるかどうかを事前に確認しておくといいですよ。
電源が無い場合は発電機が必要ですが、購入すると高いのでレンタルする方がいいですね。
さいごに
お墓掃除に必要な道具は基本的には、古いタオルと柔らかいスポンジです。
それに彫刻や細工などの細かい部分に便利な歯ブラシなどの道具やバケツやお墓周辺を掃除する道具が必要です。
墓石は基本的には水だけで洗うのがいいのですが、洗剤を使いたい場合は「墓石用」を使用します。
墓石用でもシミになったりする場合があるので、事前に目立たないところで試してみるといいですよ。
お墓の掃除では、高圧洗浄機を使うと手では取れにくい汚れを取ることができます。
高圧洗浄機は水と電源が必要で、高圧のため古い墓石は欠けたり剥がれたりすることがあるのが注意する点です。
お墓掃除では、必要な道具を準備しておくと汚れも落ちやすいですし時間短縮になりますよ。
お墓やその周辺のことを確認して、必要な道具は忘れずに持参しましょう。
■ お墓参りの掃除やお花、線香についてまとめています。
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