納骨式の施主の挨拶を、どうしたらいいかで悩んでいませんか。
葬儀や法要に比べると納骨式は参列する機会が少ないですね。
そのため自分が施主となって、納骨式で挨拶をどうしたらいいかとまどいます。
納骨式の終了後に会食をする場合は、そこでも始めと終わりに挨拶をするのが普通ですね。
また、無事法要が終了したお礼や、納骨式に欠席した方への報告をはがきで出す場合もあります。
この記事では、納骨式での施主の挨拶と終了後の報告についてまとめました。
挨拶の内容と例文も紹介しているので、参考にしてくださいね。
納骨式での法要の挨拶、施主は?
葬儀などに比べると、納骨式は近親者の集まりとなることが多いので、堅苦しく構えることはありません。
葬儀では、親戚や友人だけでなく様々な関係の人に向けて挨拶しますが、納骨式では親戚や親しい友人など限られた近しい人なので、自分の言葉での挨拶の方が気持ちが伝わります。
とは言え参列者が自分より目上の方が多いときは、それなりの言葉を使って失礼が無いように気をつけた方がいいですね。
納骨式では、まずお墓にお花やお供え物を手向けたら、施主が遺族を代表して参列者に挨拶をします。
納骨式法要での施主挨拶
挨拶の内容としては、
1.納骨式に参列してもらったことへのお礼
2.葬儀などお世話になったことへの感謝の気持ち
3.遺族の近況や気持ちなど
納骨式は親近者の集まりなので、そんなに堅苦しく考えることはありません。
まず、内容を決めたら自分が話しやすい言葉に置き換えて挨拶するといいですよ。
本日はお忙しい中、亡き父の納骨式に参列いただき、ありがとうございます。
また、葬儀、四十九日の法要では大変お世話になりましたこと、改めてお礼申し上げます。
本日納骨することができますのも、ご列席の皆さまのおかげと感謝しています。
これから残された家族が力を合わせていくのが、亡き父への何よりの供養と思います。
今後とも、ご指導よろしくお願い致します。
納骨式の法要前の挨拶ですし、屋外なので短く簡潔に終わらせます。
お墓は屋根や日陰も無く、風を遮るものもありませんので暑さや寒さを考慮して、参列者の負担にならないように配慮したいですね。
特に年配の参列者は、立っているだけで辛い方もおられるかもしれません。
納骨式後の会食の挨拶、どうすればいい?
納骨と法要が終了したら、お寺や料理屋さんなどで会食となります。
納骨式後の会食でも、始まりと終わりに施主が挨拶をするのが通常です。
故人についての思い出など盛り込んでもいいのですが、食事を前にして長々と挨拶するのは避けた方がいいので、簡潔にまとめます。
納骨式法要後会食の施主挨拶<始まり>
会食始まりの挨拶の内容としては、
1.納骨式に参列してもらったことへのお礼
2.無事に納骨ができたことへの感謝
3.遺族の近況や気持ちなど
4.食事を準備したので、ゆっくりとして欲しい旨
挨拶の内容が納骨式法要と同じになっても、気にすることはありませんが、全く同じというわけにはいきません。
遺族の近況や現在の気持ちを、一文をプラスするといいですね。
本日はお忙しい中、亡き父の納骨にお集まりいただき、誠にありがとうございます。
おかげさまで滞りなく、納骨を済ませることができました。
父が他界して早いもので、8ヶ月が過ぎようとしています。
父は肺炎で入院して、2ヶ月半ほどで亡くなってしまいました。
入院中のお見舞いや亡くなってからの、皆さまのお力添えには深く感謝しています。
改めてお礼申し上げます。
いまだに父が亡くなった実感がありませんが、本日の納骨を機に少しずつ母とふたりの生活に慣れていかなくてはと思います。
どうぞ皆さま、これからもご指導のほどよろしくお願い致します。
気持ちばかりのお食事を用意させていただきました。
どうぞごゆっくりとおくつろぎください。
亡き父の思い出話など、お伺いできれば幸いです。
本日はありがとうございました。
会食終わりの挨拶内容と例文
納骨式法要後会食の施主挨拶<終了>
ひととおりの食事が終わって落ち着いたら、頃合いを見て終了のあいさつをします。
会食終了の挨拶の内容としては、
1.納骨式に参列してもらったことへのお礼
2.無事に納骨ができたことへの感謝
3.今後の変わらないお付き合いのお願い
そろそろお時間となりましたので、これにて閉じさせていただきたく存じます。
父が亡くなり寂しくなりましたが、これからも変わらぬおつきあいをお願い致します。
本日はありがとうございました。
法要の引き出物を渡す際の挨拶
会食が終わると参列者各人に引き出物を渡す際の挨拶です。
本日はありがとうございました。
お荷物になるかと、思いますが父の供養になりますので、どうぞお納めください。
などと一言添えるようにします。
納骨式の法要終了の報告例文
納骨が終了した後に、納骨式に参列へのお礼のはがきを出すと、より丁寧です。
また、出席できなかった親族などに納骨式が滞りなく終了した報告のはがきを出すこともありますね。
拝啓
益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
亡き父の逝去に際しましては、多くのお心遣いを頂戴しありがとうこざいました。
また、納骨に関しましては、お忙しいなか参列いただき、おかげさまで無事、納骨を済ませることができました。
父に生前お寄せくださいましたご厚誼に感謝いたしますとともに、私どもへの今後一層のご高配を賜りますようお願い申し上げます。
略儀ながら書中をもちまして、お礼のご挨拶とさせていただきます。
敬具
拝啓
益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて亡き父○○儀 死去の際は、ご弔問いただきまして誠にありがとうございました。
去る○月○日に、無事に納骨を済ませましたのでご報告申し上げます。
これもひとえに皆さまのおかげでございます。
父に生前お寄せくださいましたご厚誼に感謝いたしますとともに、今後一層のご高配を賜りますようお願い申し上げます。
略儀ながら書中をもちまして、お礼のご挨拶とさせていただきます。
敬具
さいごに
納骨式の挨拶は、式始まりと納骨式後の会食の席での始まりと終わりに挨拶をします。
挨拶は、
・納骨式に集まっていただいたお礼
・葬儀や法要でお世話になったお礼
・無事に納骨できたことへの感謝
・故人や遺族がお世話になったお礼
・遺族の近況や気持ち
・今後の変わらないお付き合いへのお願い
このような内容を伝えます。
納骨式は葬儀と違って、親近者が集まるので自分の言葉で伝える方が挨拶もやりやすいですし、気持ちも伝わります。
屋外での納骨式や会食始まりで、食事を前にした挨拶は手短に済ませるようにします。
後日、納骨式参列者へのお礼と、参列できなかった親族に納骨が無事終わったことを報告するはがきを出すと、より丁寧ですね。