気がついたら水道の蛇口が汚れていて、こすってもなかなか汚れが取れずに困ったということはありませんか。
汚れていても油や食べ物のカスなど普通の汚れなら、ゴシゴシすればそのうち取れますが、中性洗剤だけではどんなに頑張っても取れない汚れってあるのですよ。
水道の蛇口の取れにくい黒い汚れに白い汚れ、そしてガリガリに固まった先端汚れには、それぞれの性質に合った落とし方があります。
この記事では、「黒い」「白い」「先端」それぞれの汚れに合った落とし方についてまとめました。
洗剤もシンプルで簡単なのでおすすめですよ。
参考にしてくださいね。
蛇口の黒い汚れは、重曹とクエン酸で落とす
水道の蛇口がいつのまにか汚れて、光沢がなくなっていたっていうことありますね。
特にキッチンの蛇口は、調理の途中に汚れた手で触ることが多いので、油や食べ物のカスがべったりついていることが多いです。
付いたばかりの汚れならスポンジでこすれば簡単に落ちますが、黒い汚れが蛇口の根元のところや前端的にポチポチついていたら、洗剤をつけてこすったくらいでは落ちないことがあります。
これは単に、調味料が飛んだとか食べ物が変質したなんていう汚れではないのですよ。
この黒い汚れは油や皮脂、食べ物の汚れを栄養分にして発生した「黒カビ」です。
蛇口の黒い汚れ「黒カビ」の落とし方
カビは、ただくっついているわけではなく、生きて根を張っているのです。
カビには根があるので、表面をこすっただけでは取れないのですね。
雑草を表面的にむしっても、はびこった根から次々伸びてきて、あっという間に成長してしまうのと同じです。
ですから、カビは根から取らないと退治できません。
重曹とクエン酸を混ぜてペースト状にする
粉末の重曹100グラムにクエン酸小さじ1杯を混ぜて、少しずつ水を加えながら練り合わせます。
化学反応が起こってシュワシュワと泡が立ちますが、危険なものではありません。
練ったものを歯ブラシにつけて、汚れ部分をこすりながら落とします。
なかなか黒い汚れが取れないときは、ペーストを塗った上から乾かないためのラップをピッタリかけて、1時間くらい放置してからこするとよく落ちますよ。
汚れが取れたら、お湯で流してから水分をきれいに拭き取って乾燥させます。
これだけ頑張っても汚れが落ちないときは、黒い汚れは「黒カビ」ではなく「錆び」かもしれません。
そのときは、目の細かいクリームクレンザーでキズがつかないか様子を見ながら磨いてみてくださいね。
蛇口の白い汚れは、クエン酸で湿布
水道の蛇口は、水で濡れているときはピカピカしているように見えても、乾くと白いうろこ状の水滴のあとのような汚れがついていることが多くあります。
この白い汚れは「水垢」で、水分が蒸発したあとに水の中に含まれていたカルシウムなどのミネラル分だけが残った状態です。
水道水からミネラル分を取り除くことはできないので、どうしても白い跡が残ってしまうのは仕方が無いことなのですね。
蛇口の白い汚れはクエン酸で取る
この白い汚れを放っておくと何層にも重なって益々取れなくなってしまうので、水分の拭き取りと小まめな掃除が必要になります。
白い水垢汚れは、クリームクレンザーでゴシゴシこすっても、疲れるだけでスンナリと落ちてくれません。
そんなときは、クエン酸を使って湿布すれば取れやすくなりますよ。
クエン酸湿布の手順
1.クエン酸水(水200ccにクエン酸を小さじ1杯溶かしたもの)を準備します。
2.水道の蛇口全体にディッシュペーパーを巻き付けたあと、クエン酸水がしっかりと濡れるまで吹きつけます。
3.吹き付けたクエン酸水が乾いてしまわないように、ラップで覆ったら1時間程度そのまま放置します。
4.その後巻いていたティッシュペーパーと取り除いて、歯ブラシなどで全体をこすったら、お湯できれいに洗い流します。
洗い流し方が悪いと白い跡が残ってしまうこともあるので、念入りに流してくださいね。
最後に水分が残らないように乾いた布で拭きあげれば、蛇口はピッカピカですよ。
蛇口がピカピカだと、周辺もきれいに感じるから不思議です。
掃除って全部きれいにするのが大変なときは、とりあえず目立つところを集中的にやっておくといいですね。
蛇口の先端のがんこ汚れは削って落とす
油や石けんなどの普通の汚れと、黒カビや水垢を落とすと蛇口は見違えるようにピカピカになります。
ですが、最後までとれない汚れがあるのですよ。
それが蛇口の先端の水が出る口のところの、ガリガリに固まった汚れです。
汚れというかミネラル分が固まったような、灰色っぽいかたまりが口の先端部分に残ってしまいます。
私の家でも最後にこのかたまりが先端に残ってしまって、クレンザーやクエン酸など試してみましたがほとんど取れませんでした。
そこでプラスチックのヘラを使って、力ずくで先端のかたまりをこそぎ落とすことにしました。
ヘラを平行に動かして削ることで、カリカリでガジガジに固まった先端の汚れを、無事取ることができてスッキリしました。
力づくなので、多少キズはついてしまうかもしれませんが、小さな部分なので全く気になりませんよ。
プラスチックのヘラが無い場合は、古いプラスチックカードや定規など何でもいいですね。
ですが、金属製や尖ったものは強すぎるので使わない方が良さそうです。
最後に、先端汚れの残りのザラザラをクリームクレンザーをつけた歯ブラシで磨き、水で洗い流したあと水分を拭き取ったら完了です。
これで先端まで全体がスッキリきれいになりました。
さいごに
水道の蛇口の汚れは、油や皮脂、食べ物のカスなどでいつのまにか汚れています。
蛇口の汚れは、こすったらすぐに落ちるものもありますが、なかなか取れないことも多いですね。
黒い汚れは「黒カビ」で、重曹とクエン酸を水で練ってペースト状にしたもので、落とします。
乾いた後にうろこ状に現われる白い汚れは、カルシウムなどのミネラル分がかたまった水垢です。
白い汚れ「水垢」にはディッシュペーパーにクエン酸水を吹きかけて湿布して、汚れをふやかして取ります。
最後まで取れないのが、蛇口の先端のかたまりです。
この先端のかたまりはミネラル分固まったもので、ガリガリしていてクレンザーなどでこすっても取ることはできません。
そこでプラスチックのヘラなどを使って、力づくで削り取ります。
多少のキズがつくかもしれませんが、小さな部分なので気になりませんよ。
このように水道の蛇口の汚れは、重曹とクエン酸と歯ブラシさえあればきれいにすることができます。
水道の蛇口は結構汚れるので、毎日小まめに汚れを取ることと、水垢を残さないように水分を拭き取るのが大事ですね。