キッチンに玉ねぎの腐ったような嫌な臭いがするとか、何だかドブ臭いと思ったら、シンクの排水口が原因だったなんていうことありませんか。
キッチンの排水口は食べ物のカスや油など、いろいろなものが流れるのですぐにドロドロとヌメってしまいますね。
排水口をしっかり掃除して、汚れだけでなく立ち上ってくるドブのような強い臭いも、スッキリ消してしまいしょう。
この記事では、キッチンの排水口からの嫌な臭いや汚れを重曹とお酢で取る方法と、ゴミ受け(ストレーナー)の掃除についてまとめました。
また、排水口からの臭いと排水トラップの関係についてもお伝えします。
参考にしてくださいね。
キッチンの排水口からの嫌な臭いは重曹で取る
排水口の汚れ落としには、市販されている排水管用の強い洗剤もありますが、下手をすると排水管を傷めてしまうこともあるのですよ。
そうなると困るので、私は環境にも優しくて作用が強すぎない、重曹とお酢を使って臭いと汚れを取っています。
排水口の臭い取りの手順
■準備するもの
・重曹:カップ2
・酢(醸造酢やホワイトリカー):100cc
・クレンザー
・歯ブラシやナイロンタワシなど
・ゴム手袋
排水口の汚れを取る
キッチンシンクの排水口は油断するとすぐに、茶色っぽい汚れでヌルヌルになってしまいますね。
このヌメリ放っておくと、ドロドロの黒カビのお化けになって益々臭いので、そうなるまえにまめに掃除しないといけません。
まずは目が細かいナイロンタワシなどでこすりながら、水だけでぬめりを洗い流します。
ナイロンタワシが入りにくい細かいところは、歯ブラシを使うといいですよ。
水だけで取れないときは、粉末のクレンザーをタワシにつけて、ゴシゴシこすります。
重曹と酢水で臭いと汚れを取る
重曹は水に溶けると弱アルカリ性になるので、酸性の油汚れに効果的です。
キッチンは多くの油を使いますし、肉や魚にも脂分が多く臭いも強いので、排水口はたくさんの油汚れや臭いでがいっぱいになりますね。
お酢は酸性なので、アルカリ性の汚れを落としてくれますし、水道水でできる水垢はアルカリ性なので、お酢の酸性が効果的なのです。
■重曹とお酢で臭いと汚れを取る手順
1.排水溝に重曹を2カップ振り入れます。
2.酢(醸造酢かホワイトリカー)100ccと水100ccを混ぜた酢水をレンジで1分間過熱したものを排水管に流し入れます。
するとシュワシュワして泡が出て、ジュワーと二酸化炭素の泡がひろがります。
この泡が排水管のぬめりを、シュワシュワ発砲しながら取ってくれるのですね。
シュワシュワしてるだけで、汚れが取れてる気がしますよね。
3.1時間程度シュワシュワさせたらお湯で流しておしまいです。
お湯は熱湯を使いたいところですが、材質によっては排水管を傷めてしまうこともあるので、温度が高すぎないように注意してくださいね。
キッチンの排水口ゴミ受けの掃除方法は?
キッチンのシンク排水口にはゴミ受け(ストレーナー)が付いていますが、これもすぐにヌルヌルになってしまいますね。
このヌルヌルは、塩素系漂白剤と食器用の洗剤でさっぱりと取ることができますよ。
キッチンシンクのゴミ受け掃除手順
■準備するもの
・液体の塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)
※銅製のゴミ受けに使うと変色するので注意してください。
・食器用の液体中性洗剤やクレンザー
・歯ブラシやナイロンタワシ
・ゴム手袋
シンクのゴミ受け(ストレーナー)の掃除手順
1.ゴミ受けに液体の塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)をまんべんなくスプレーしたら15分程度そのまま置いておきます。
スプレーは泡で出てくるタイプの方が、ゴミ受けの目に絡まるのでオススメです。
ゴミ受けの材質が、ステンレス製やプラスチック製なら塩素系漂白剤は大丈夫ですが、銅製の場合は変色するので使用できません。
ですから塩素系の漂白剤は、単体で使うようにしてください。
2.漂白剤を吹き付けて15分程度経ったら、流水で漂白剤をよく洗い流します。
3.食器用洗剤やクレンザーで、ゴミ受けの目の間の汚れをかきだしながら磨きます。
漂白剤の力でヌルヌルは随分取れますが、目の間の汚れをきれいにするには、歯ブラシを細かく目に沿って動かしながらこすり取ります。
結構地道な作業ですが、きれいになると気持ちがいいので頑張ってくださいね。
4.ゴム製のゴミ受けのフタも食器用洗剤と歯ブラシで磨いたら、全てを流水ですすげば掃除完了です。
キッチンの排水口の臭いは、排水トラップに原因も
排水口やゴミ受けも磨いて、排水管も重曹とお酢ですっきりさせたのに、まだ臭いが取れないときは、排水口の排水トラップに原因があるかもしれません。
排水口のゴム製のフタをとると、その下にはゴミ受けがありますね。
ゴミ受けをはずすと、丸いお椀のような臭気止めのフタがあって、まわりに水がたまっているトラップがあります。
周囲にたまっている水(封水)と臭気止めのトラップのお陰で、下水から臭いやゴキブリなどの虫がはい上がってくるのを防いでいます。
ですが、何かの原因でこの排水トラップが壊れていたり、最初から無い場合にはいくら掃除したところで、下水の臭いが直接キッチンに入り込んでしまうのです。
私の家では、このお椀のような臭気止めのフタが壊れて固定されずに浮き上がっていたために、悪臭がしていたことがありました。
そこでそのフタを取り替えてもらったところ、臭いもしなくなりましたよ。
排水口の掃除をしても悪臭が止まらないときは、臭気止めのフタが壊れていないか、水(封水)はあるか、汚れが詰まっていないかなど、排水トラップの点検をしてみてくださいね。
さいごに
キッチンシンクの排水口から立ちのぼる臭いを取るのには、重曹とお酢を使うのが効果的です。
重曹が酸性の油汚れをお酢がアルカリ性の水垢を、シュワシュワと二酸化炭素の泡でからめ取ってくれます。
シンクのゴミ受けは、塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)を吹き付けたあと洗い流して、食器用洗剤で目の間を掃除すればきれいになりますよ。
排水口や排水管、ゴミ受けなどを掃除したのにまだ臭い場合は、排水トラップが原因かもしれません。
排水トラップが下水から臭気や害虫が上がってくるのを防止していますが、壊れていたり、機能していないといくら掃除をしても臭いは止まりません。
きれいに掃除をしたのに、キッチンのシンク排水口からの臭いが止まらないときには、排水トラップを点検してみてくださいね。