仏壇の掃除方法 香炉やりんも道具できれいに

仏壇

毎日手を合わせるお仏壇、掃除の方法で分からないことはありませんか。
毎日目にしているお仏壇ですが、掃除の方法については戸惑うことも多いですね。

お仏壇は間違えた掃除方法やお手入れをしていると、きれいになるどころかキズが付いたり表面が変質してしまうこともあるのですよ。

大切なお仏壇ですから、永くきれいに使いたいですね。
この記事では、仏壇の毎日の掃除と汚れが気になるときの掃除方法についてまとめました。

香炉の灰からゴミを取り除く方法とりんの黒ずみを取る掃除方法についてもお伝えします。
また、仏壇の掃除に必要な道具についても紹介しています。
参考にしてくださいね。

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お仏壇の掃除方法

お仏壇は、間違った方法でのお手入れや掃除で、キズが付いてしまったりすることもあるので正しい方法できれいにしたいですね。
お仏壇の掃除方法について、手順を説明します。

毎日の掃除方法

お仏壇の毎日の掃除方法は、毛バタキで上の方から順にホコリを払う程度で十分です。

ご飯やお茶をお供えする際に、仏具や仏壇の細工部分に溜まったホコリをこまめに払っておけば、そんなに汚れることはありません。

障子戸の細かいところや透かし彫りの間などは、ホコリが固まると取れにくくなるので特に入念に掃除してくださいね。

毛バタキが入らない細かい部分のホコリは、柔らかい毛の筆を使ってかき出します。

平らな部分はメリヤスの布で拭けば、ツヤも出てキズが付くこともありませんよ。
毎日のお手入れの積み重ねが、きれいに保つ秘訣なのですね。

汚れが気になるときの掃除方法

仏壇の掃除は、基本的には水や洗剤を使いません。
仏壇は素材が木材なので、水に強くありませんし、洗剤を使うことでもツヤがなくなったり、傷んでしまうことがあるからです。

ですが、どうしても汚れが気になるときは、金仏壇以外なら洗剤を使って水拭きすることもできます。

中性洗剤を水で薄めたものに、メリヤス布を浸してしっかりと絞ってから優しく拭きます。
洗剤で拭いた後は、乾いたメリヤス布でから拭きするのを忘れないようにしてくださいね。

仏壇の種類による掃除方法の違い

■金仏壇
金仏壇は杉や檜などで作られていて、黒の漆塗りで囲われた内部が金箔や金粉で仕上げてあります。

漆や金箔はとてもデリケートなので、水拭きは厳禁で金箔部分は絶対触に素手で触ってはいけません。

ホコリは毛バタキで落としますが、あまり使い過ぎると金箔部分のツヤが無くなってしまうので注意してくださいね。

■唐木仏壇・家具調仏壇
唐木仏壇は、黒檀や紫檀、けやきなどの銘木の木目を生かしたもので、家具調仏壇は、ウォールナット材やタモ材、ナラ材などを使った家具調の仏壇です。

金仏壇ほど神経質にならなくても良いですが、普段は毛バタキやメリヤス布でのから拭き程度にしておく方がいいですよ。

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仏壇の香炉やりんの掃除方法

仏壇の香炉の掃除方法

香炉には線香を立てますが、燃えかすや灰が溜まってしまいますね。
長く使っていくうちに、香炉の灰が固まって線香が立てにくくなることもあります。

香炉の掃除手順

1.お菓子を作るときに使う円形の粉ふるい器を準備します。
 粉ふるい器は、100均のもので十分ですよ。
 粉ふるい器をビニール袋に入れたら、香炉の灰を移します。

2. ビニール袋の口を輪ゴムで閉じたら、ビニールの中で粉ふるい器をふるって、灰を全て落とします。
3.粉ふるい器の中には線香の燃えかすなどのゴミが残るので、そのまま取り出して捨てます。
4.ビニール袋の底の角をハサミで切ったら、そこからきれいになった灰を出して香炉に戻します。
 線香の灰は細かいので、こぼれたり飛び散ると掃除が大変ですね。
 なるべくビニール袋の中で作業が終わるようにすると、汚れなくてすみますよ。

りんの掃除方法

りんは、新品の時はピカピカに光っているのですが、使っていくうちに黒っぽくなってしまいます。
そんなときは、金属用の洗剤を使えば簡単にきれいになりますよ。

りんの掃除手順

1.ピカールなどのクリームタイプの金属用洗剤を準備します。
新聞紙に洗剤を取ったら、りん全体にのばします。

2.りんの汚れの気になるところを中心に新聞紙でくるくると磨くと、白かった洗剤が汚れで灰色になってきます。

3.りん全体の汚れが取れたら、柔らかい布で洗剤分をきれいに拭き取ってくださいね。
見違えるようにきれいになるのが嬉しいです。

仏壇の掃除は道具でラクに

仏壇の掃除道具を紹介しますね。
これらの道具を準備しておけば、掃除が楽なだけでなく仏壇や仏具を傷めることなくきれいに掃除ができます。

■毛バタキ
毛バタキは、ダチョウや鶏の羽根を束ねて、柄をつけたものでホコリを払う道具です。

布のハタキと違って、ふんわりとしているので仏壇にキズをつけることなく、ホコリを払うことができます。
長さは30センチ程度のものが、仏壇には使いやすいですよ。

■仏壇用のクロス
汚れ落としの洗剤成分と、水に溶けるツヤ出しのオイルをしみこませた仏壇掃除用のクロスです。
これで仏壇を拭くときれいなツヤが出ますし、小さなキズは目立たなくなるという優れものなので、あると役にたちますよ。

■メリヤス布
メリヤス布は伸縮性があるメリヤス編みの布で、肌着やTシャツに使われています。
柔らかいのでやさしく仏壇の手入れができるんですね。

ホームセンターでも売っていますが、古くなったTシャツなどを適当な大きさに切って使うといいですよ。

■筆や刷毛
仏壇や仏具には、細かい彫刻や細工が多くて、毛バタキだけでは細部のホコリまで取り去ることができません。

細い筆や平らな刷毛などの道具があれば、細部まで毛が届くのでとても便利です。
毛の素材が柔らかいものであれば、書道用やフェース用など何でもかまいませんので、準備しておくと重宝しますよ。

■粉ふるい器
お菓子などを作るときの円形の粉ふるい器があれば、香炉の灰の掃除が簡単にできます。

香炉専用の掃除道具で、香炉の燃えかすが取れる灰ならしや、灰ふるい器なども販売されているので、それらの道具を使うのもいいですね。

■金属用の洗剤
金属磨きの洗剤があれば、りんや花立てなどの金属製仏具の黒ずみが見違えるようにきれいになります。

注意したいのが、真ちゅうなどの金属の表面に塗りやメッキがしてある仏具です。
黒い色の花立ては、真ちゅうに塗りが施してありますし、金色のものは金メッキの場合があります。

塗りやメッキの道具は金属用洗剤を使うと剥げてしまいますし、まだらになって見た目も汚くなってしまうので、注意してくださいね。

さいごに

お仏壇の毎日の掃除方法は、上の方から順に毛バタキでホコリを払うだけで十分です。

汚れが気になるときは、中性洗剤を水で薄めたものにメリヤス布を浸して、しっかりと絞ってからやさしく拭きます。
仏壇は水に弱いので、最後にから拭きを十分に行います。

ですが、漆と金箔を張った金仏壇は、水拭きをしてはいけませんし、金の部分は素手で触らないようにしてくださいね。

香炉の灰は、粉ふるい器を使ってビニール袋の中で灰をふるって線香の燃えかすなどを取り除きます。

りんは金属用洗剤で、きれいに黒ずみを取ることができますよ。
仏壇や仏具の掃除には、毛バタキやメリヤス布に粉ふるい器などの道具を準備します。

適切な道具を使うことで、仏壇を傷めることなくラクに掃除をすることができますよ。
仏壇の掃除は、日々のお手入れの積み重ねで、きれいを保つことができるのですね

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