黒いパンツを洗濯したら無かったはずの白いシミができていた、なんていうことありませんか。
パンツに限らず黒い衣類に粉っぽい白い汚れや、牛乳をこぼしたような白い跡があったりしますね。
これは、洗濯洗剤の溶け残りやすすぎ残しが原因なのですよ。
洗剤の溶け残りは白いシミだけでなく、黄ばみや臭いの原因にもなるのでスッキリと落としたいものです。
この記事では、黒パンツなどの洗濯した後の白い洗剤残りをさせないための溶け残りを防ぐ方法とすすぎについてまとめました。
また、黒っぽい衣類に残ってしまった洗剤シミは、はたくことで取ることができます。
そのやり方についても紹介しているので、参考にしてくださいね。
黒いパンツを洗濯したら白いシミが残ったら
黒いパンツを洗濯したら、無かったはずの白いシミが残ってしまうことがあります。
こんな汚れ無かったはずなのに洗濯して乾かしたら、白いシミがあって疑問に思うことありますね。
白いシミは、いかにも粉っぽくて固まりになっているものや、まるで牛乳をこぼした後のように繊維が白くなっていることもあります。
もんだり、ブラシをかけると粉が落ちて薄くなる場合は、黒い衣類につく白いシミの原因は洗濯洗剤の溶け残りがそのまま乾燥したことによるものです。
私は最初、鳥がフンをしたのかとあせったのですが、それにしては白がキレイなので違うと分かりほっとしました。
黒いパンツの白い洗剤シミを取る方法
そのまま次のシーズンまで保管するときや白くなっている範囲が広い場合は、もう一度洗って洗剤分を取り除いた方がいいのですが、小さなシミなら「はたく」ことで、取ることができますよ。
黒っぽい衣類の洗剤残りの取り方
1.白い部分をもんで、洗剤分を浮き上がらせます。
表面に付いていたり繊維の間に入り込んでいる洗剤をもんで、繊維からはがして浮き上がらせます。
2.パンツの裏から歯ブラシで叩いて、洗剤粉を表のほうに叩きだします。
3.表面に浮いてきた洗剤粉を洋服ブラシではたいたり、かきだしたりして取り除きます。
細かく残った洗剤粉は、クラフトテープでペタペタ細かく取るといいですよ。
ムキになって力を入れると生地を傷めてしまうので、細かく手を動かして優しく行ってくださいね。
それでも白いシミが取れにくいときは、その部分だけを水に浸してもみ洗いすることでキレイに取ることができますよ。
洗濯洗剤の溶け残りを防ぐ方法は?
洗剤の溶け残りが衣類に付着したままだと黒っぽい衣類の白いシミになるだけでなく、黄ばみや臭いの原因になります。
衣類が黒だから目に見えて分かるだけで、白いものにも同じように洗剤が残っています。
洗剤はしっかりと泡立てることで汚れを衣類からはがして取り除くので、溶け残りがあると汚れ落ちにも影響してしまいます。
ですから、洗濯洗剤の溶け残りしないようにするのはとても重要なことなのです。
洗剤の溶け残りを防ぐ方法を紹介しますね。
粉末洗剤と液体洗剤では
液体洗剤の方が、粉末よりも水に溶けやすいのですが、液体でもドロっとしたものは意外に溶けにくく残ってしまうこともあるので注意してくださいね。
粉末洗剤でも、合成洗剤は比較的溶けやすいのですが、昔ながらの粉石けん(脂肪酸ナトリウム)は、より溶けにくいので脂肪酸ナトリウムの割合をチェックしてみるといいですよ。
ですが粉末洗剤の方が、液体洗剤に比べて汚れが落ちやすいので、私はずっと粉末洗剤を使っています。
今どき粉末洗剤を使っているの?と言われることもありますが、すっきり汚れが落ちて気持ちがいいので液体に変えられないのですよ。
水に溶けやすくするためには、粉末でも液体でも洗剤を入れるときは、一カ所に集中しないように注意して水があるところにパラパラ入れるのがコツです。
洗濯機は最初に少量の水を入れて洗剤を溶かして泡立てるのですが、衣類の上から洗剤を入れたり水が無いところに入れると溶けきらなくなってしまいますよ。
粉末洗剤はあらかじめ溶かしておく
粉末洗剤の溶け残りを防ぐためには、あらかじめお湯で溶かしておくといいですよ。
特に井戸水を使っているお宅や、水道でも水温が下がる冬場など、洗剤が溶けにくくなるので溶かしておくのがおすすめです。
粉末洗剤の溶かし方
1.ぬるま湯(約30℃)を5リットル程度準備したら、かき回しながら粉末洗剤を少しずつ入れる。
2.固まりが残ったりしないように、よくかき混ぜて溶かす。
3.洗濯機に溶かした洗剤を入れたら、その上から洗濯物と水を入れて普通どおり洗濯する。
洗剤は量が多い方が汚れがよく落ちるというわけではないので、使用量を守ってくださいね。
量が多すぎると洗濯機のホースや洗濯槽に洗剤分が残ってドロドロになって、洗濯物を汚したりすることもありますよ。
粉末洗剤用のネットを利用する
洗剤を粉末洗剤用のネットに入れておけば、ネットから溶け出した洗剤分で洗濯ができるので便利ですよ。
溶けきらなかった洗剤はネットの中に残るので、衣類に白いシミが付くこともなくなります。
粉末洗剤用ネットは、ストッキングの足先部分を切ったもので代用することもできます。
ストッキングの足先部分に洗剤を入れたら、口の部分をしっかり縛れば洗剤用ネットの出来上がりです。
洗剤を洗濯機であらかじめ泡立てておく
洗濯機に衣類を入れる前に分量の水と洗剤を入れて泡立てておく方法です。
洗剤と水を洗濯槽に入れたら5分以上洗濯機を回し、よく撹拌して泡立てておきます。
そうすると洗剤の溶け残りはありませんし、細かいふわふわの泡を作ることができます。
その泡で洗濯をすると、ひとつひとつの泡が衣類の繊維と繊維の隙間に入り込んで汚れを浮かして剥がすので、汚れ落ちが良くなるし仕上がりもふっくらとなるのですよ。
全自動洗濯機の場合は最初の設定が面倒なこともありますが、慣れてしまえば簡単なのでやってみてくださいね。
洗濯洗剤が残らないすすぎの方法は?
洗剤をよく溶かして洗ってもすすぎが十分でないと、洗剤分が繊維に残って白くなってしまいます。
洗濯物に洗剤分が残らないすすぎの方法を紹介しますね。
すすぎの回数や時間を増やす
すすぎの回数を増やしたり時間を長くすることで、すすぎを念入りにすることができます。
最近の洗濯機は「節水型」が増えていて、水の量を少なくするように設計されているせいかすすぎが足りないこともありますね。
全自動洗濯機でもすすぎの回数や方法、すすぎの時間を自分で決められるようになっているので「自分流」の洗いやすすぎのコースを作っておくといいですよ。
ためすすぎと注水すすぎ
すすぎの方法は、水を洗濯槽にためて行う「ためすすぎ」と、水を入れながらすすぐ「注水すすぎ」があります。
注水すすぎの方が水は多く必要ですが、入れ替えながらすすぐので、その分しっかりとすすぐことができます。
粉石けん(脂肪酸ナトリウム)は中間脱水とクエン酸
粉石けん(脂肪酸ナトリウム)は、合成界面活性剤や蛍光増白剤を使わないので身体にも環境にも優しいということで注目されていますね。
私はなるべく粉石けん(脂肪酸ナトリウム)を使うようにしていますが、合成洗剤に比べて溶けにくくて石けんカスが残りやすいと感じます。
そこで、粉石けん(脂肪酸ナトリウム)をすすぐときは、石けんカスが残らないようにするために、洗いとすすぎの間の中間脱水を長めにするようにしています。
そうすれば、すすぎのときにできる石けんカスを減らすことができるのですよ。
また、柔軟剤の代わりに最後のすすぎのところで小さじ1杯程度のクエン酸を入れれば、洗剤分が残るのを防いでしかもふっくらと仕上がります。
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さいごに
黒いパンツを洗濯したあとの白いシミは、洗剤が溶けきらないで残ったのが原因です。
白いシミができないようにするためには、洗濯するときに洗剤をよく溶かすことと洗剤が残らないようにしっかりとすすぐことが重要です。
洗剤の溶け残りを防ぐには、粉末洗剤をお湯で溶かしたり、洗濯機であらかじめ泡立てたり、粉末洗剤ネットを使うなどの方法があります。
すすぎは洗濯機の設定を調整して、回数や時間を増やしたり、注水すすぎをするなど工夫してくださいね。
粉石けん(脂肪酸ナトリウム)を使うときは、石けんカスを減らすために洗いのあとの中間脱水の時間を長くして柔軟剤のかわりにクエン酸使うといいですよ。
洗剤成が残ると白いシミになるだけでなく、黄ばみや臭いの原因となるので洗剤分が衣類に残らないようにしたいですね。