ホルムアルデヒドの服の臭いを消す効果的な方法と収納家具の注意点

ベビー服

新品の服がちょっと酸っぱいようなツンとした刺激臭がしたら、ホルムアルデヒドかもしれません。

ホルムアルデヒドはシックハウス症候群の原因にもなり、住宅の壁やフローリングなど建材や家具の接着剤として使われていますが、服にも使用されていることは意外と知られていません。

実は服の縮み防止やハリを出すための加工にも、ホルムアルデヒドは使われているのです。
この記事では、服のホルムアルデヒトについての臭いや成分を消す方法についてまとめました。
また、服を収納する家具のホルムアルデヒドについてもお伝えします。
服のホルムアルデヒド対策の参考にしてくださいね。

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ホルムアルデヒドの臭い、服にも注意

ホルムアルデヒドは化学物質で、住宅の壁やフローリング、天井などの合板に使われている接着剤に含まれていたり、家具にも使われています。

新築のお宅では「シックハウス症候群」の原因にもなっていますね。
ホルムアルデヒドは、無職透明で目で見ても分かりませんが、ちょっと甘くてツンとした臭いがあります。

ホルムアルデヒドの濃度が高いと粘膜に刺激を受けて、目がチカチカして涙が出たり、喉が乾く、鼻水がでたり、頭が痛くなったりと様々な症状がでます。
また、がんや白血病などを引き起こす原因になるとも言われています。

数年前には雑誌の付録についていたマニキュアから、ホルムアルデヒドが検出されて問題になりましたね。
日本の薬事法では、ホルムアルデヒドの化粧品への使用は許可されていません。

私の家は古い木造で新建材も使われていませんし、第一古いのでホルムアルデヒドは関係ないと思っていたのですよ。

でもホルムアルデヒドは住宅の建材や家具だけでなく、服や雑貨などの家庭用品にも使われているのです。

ホルムアルデヒドは、服にも使用

ホルムアルデヒドは、繊維が縮むのを防止してパリッと仕上げるために、綿などの天然繊維の加工にも使われています。
そういえば新品の服からプンとアンモニアのような刺激臭がすることってありますね。

赤ちゃんの服には特に注意が必要で、「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」でも、生後24ヶ月以下の乳幼児の繊維製品についての、ホルムアルデヒドの使用量の規制がされています。

また、赤ちゃんの繊維製品以外でも下着や寝衣、手袋や靴下など肌に直接身につけるものには規制があります。

ホルムアルデヒドは、水素・炭素・酸素からできていて自然界にも普通に存在しているものですが、濃度が濃くなると健康被害が出てしまいます。

そのため、ホルムアルデヒドが、服の布にも使われていることを理解していたほうがいいですね。

服のホルムアルデヒドの臭いを消す方法

ホルムアルデヒドは、とても水に溶けやすい性質があります。
ですから、ホルムアルデヒドの有害物質を取り除いて臭いを消すためには、水洗いが効果的です。

ホルムアルデヒドを含んだ衣類を水洗いして、臭いを消す実験結果があります。
肌着やよだれかけなどの3種類の繊維製品を水洗いしたところ、1回洗っただけでどの衣料品も、含まれていたホルムアルデヒドをほぼゼロに消すことができたのです。

特別な洗剤を使うわけでもなく、ただ水で洗うだけでいいのですから本当に簡単ですよね。
新品の肌着など、直接肌に触れる衣類は臭いがしなくても着用するまえに水洗いすれば、ホルムアルデヒドをほぼゼロに消すことができるので安心です。

「下着類は必ず一度洗濯してから着用するように」とはよく言われることですが、なんとなく汚れているからかな?ぐらいにしか思っていませんでした。

洗濯する理由のひとつは、ホルムアルデヒドを取り除いて臭いを消すためだったのかもしれませんね。

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赤ちゃんの衣類は特に注意

抵抗力が無い赤ちゃんの衣類には、特に注意が必要です。
有害物質規制法でホルムアルデヒドの使用に規制があるので、大人の服よりも使用量が少ないのですが、ベビー服購入時や保管など取扱にも注意した方がいいですね。

ベビー服がビニール袋に密封されて売られているのは、ホルムアルデヒドからベビー服を守る意味があります。

空気中に漂っているホルムアルデヒドや大人の衣類と一緒にすることでホルムアルデヒドに汚染されないように、売り場では不用意にビニール袋から取り出さない方がいいですよ。
家に持ち帰って水洗いしたあとも、ビニール袋に保管しておけば安心ですね。

その家具の臭い、ホルムアルデヒドかも?

新品の衣類のホルムアルデヒドは、1回の水洗いで取り除けて臭いも消すことができるので安心なのですが、収納する家具などにホルムアルデヒドが含まれている場合もあるので注意が必要です。

最近買った家具からツンとした臭いがするなんてことはありませんか。
家具のツンとした臭いが全てホルムアルデヒドということではありませんが、注意した方がいいですね。

家具からホルムアルデヒドが放出されると、保管している衣類も汚染されてしまいます。
そんなときは換気を心がけて、肌に接する衣類はビニール袋に入れて保管するようにした方がいいですね。

置き型家具には、ホルムアルデヒドの法規制が無い

住宅の壁や床などの建材のホルムアルデヒドには規制がありますが、置き型家具には全く法規制が無いのですよ。びっくりしますね。

それでも日本製の家具には、ラベルやカタログに「F☆☆☆」などの表示があって、ホルムアルデヒドの放散量の目安になりますが、海外製品にはそれもないので全くわからないのです。

それにF☆☆☆☆(☆の数は1~4があり、☆の数が多い方が放散量が少ない)だからといって安心もできないのですよ。

放散量が少ない材料を使っていても、ホルムアルデヒドを使用している部分の面積が大きいと、その分使用量も多くなるからです。

ホルムアルデヒドは建材や家具、衣類やその他の家庭用品にも含まれていますし、自然界にも存在しています。

そのためホルムアルデヒドをゼロにすることはできませんが、臭いがするしないに関わらず部屋の換気はしっかりと行った方がいいですね。

さいごに

ホルムアルデヒドは、住宅の壁や床などの建材や家具などの接着剤として使われていることが多いですが、服の布地のハリを出す加工剤としても使用されています。

ホルムアルデヒドはツンとした臭いがする化学物質で、目や鼻、喉などの粘膜に刺激を受けるだけでなく、がんなどの病気を引きおこす原因にもなっています。

衣類のホルムアルデヒドを取り除いて臭いを消すためには、水洗いをするのが効果的なので、新品の服は一度洗濯してから着るようにすれば安心です。

ですが、衣類を保管する家具がホルムアルデヒドを使用していると空気中に放出されて服も汚染してしまいます。
そんなときは換気の回数を増やして、肌着類はビニール袋に入れて保管するといいですね。

ホルムアルデヒドは建材や家具、服や家庭用品などさまざまなものに含まれています。
神経質になり過ぎるのも良くないですが、ホルムアルデヒドの臭いがするしないにかかわらず、日頃から部屋の換気を心がけるのがいいですね。

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