帽子のフロント部分や耳の上あたりに、汗ジミができて困っていませんか。
汗ジミは、黒い帽子には塩が吹いたような白いシミが、白いものには黄ばみができますが、普通に洗っただけではなかなか取れません。
頭は汗の量と脂分も多いので、汗ジミだけでなく臭いも気になりますね。
ガンコな臭いは、汗ジミ以上に取れにくいことも多いのが悩みです。
この記事では、帽子の塩と黄ばみそれぞれの汗ジミやガンコな臭いの取り方をまとめました。
また、帽子を洗濯するとなると気になるのが、型崩れですね。
型崩れを防止して洗濯する簡単な方法についてもお伝えします。
参考にしてください。
帽子の汗ジミの取り方で、塩分と黄ばみは?
頭皮は1日になんと、700㎖以上の汗をかきます。
特に夏場は汗の量も増えるので、帽子の中は大変なことになりますね。
汗には塩分が含まれているので、大量の汗をかくと白く塩分の汗ジミが帽子に残ってしまいますし、皮脂による黄ばみもおこります。
塩や黄ばみなどの汗ジミは時間の経過とともに落ちにくくなるので、洗ってすっきりと早めに取ってしまいたいものです。
帽子はウールや紙を原料にしたものや、キャップなどはつばの芯材が紙だったりと、洗えないことも多いので、洗濯表示をチェックして洗えるかどうかを確認してくださいね。
黒っぽい帽子の汗ジミの取り方
黒っぽい帽子のおでこから耳の上にかけて、粉を吹いたようにうっすらと白くなるのは汗の塩分による汗ジミでお湯で浮かせて取ります。
汗ジミの塩シミの取り方手順
1.ちょっと熱いかなと感じるお湯(45℃~50℃)に、帽子を1時間程度つけ置きます。(洗濯表示に温度があれば、それを超えないように注意)
そうすることで、塩分がお湯に溶け出して汚れが取れやすくなるのですね。
45℃~50℃のお湯を使うのが、汗ジミの取り方のポイントです。
2.洗濯用固形石けんをよく泡立ててもみ洗いします。
固形石けんをじかにこすりつけないで、泡でもみ洗いするのが取り方のポイントです。
洗濯用固形石けんは、色柄ものや生成りには、蛍光増白剤が入っていないものを使ってください。
キャップのつばなどは、もむことができないのでブラシでサッサッと繊維の間から汚れをかき出すイメージでこするといいですよ。
ブラシを手にすると、ついゴシゴシとこすってしまいそうになります。
ですが、力を込めると汗ジミが取れるというわけでは無くて、生地が傷むだけということにもなるのであくまで優しくしてください。
3.石けん分が残らないようにしっかりとすすぎます。
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洗剤の溶け残りが白く残ってしまったときの取り方はこちら
白っぽい帽子での汗ジミ(黄ばみ)の取り方
白っぽい帽子は塩分の白いシミは目立ちませんが、その代わりに黄ばむことがあります。
これは、汗や皮脂が酸化して変化することで黄ばみになるのですね。
1.黄ばみも、黒っぽい帽子のときと同じ要領で洗います。
2.これだけでは黄ばみが取れないときは、酸素系の粉末漂白剤と粉末洗剤を水で練ったものを黄ばみ部分に塗りつけてブラシでやさしくこすってください。。
3.ちょっと熱いかなと感じるお湯(45℃~50℃)に酸素系の粉末漂白剤を濃いめに溶かしたら、黄ばみの部分をつけ込みます。
酸素系の漂白剤は液体よりも粉末の方が漂白効果が高いのですが、絹やウールなど動物性のものには使えないので、注意してくださいね。
絹やウールなどの動物性のものやデリケートな繊維には、酸素系の液体漂白剤を使ってお湯の温度を30℃程度にすれば大丈夫です。
また、洗濯表示でエンソサラシ×の表示があるものには、漂白剤はどの種類でも使えません。
間違えて使うと黄ばんだり繊維が傷んだりして、元に戻せなくなってしまうので注意してくださいね。
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酸素系と塩素系の漂白剤の違いをまとめています。参考にしてくださいね。
帽子のガンコな臭いの取り方は?
頭皮は汗も皮脂量も多いですし、髪の毛はなんと10万本以上も生えています。
汗や皮脂が紫外線や埃に排気ガスなどの影響で変化して、頭皮にあの独特な臭いが発生してしまうのです。
それに体臭やヘアワックスや帽子によるムレなどが加わると、帽子に臭いがこもって取れなくなってしまいます。
帽子のガンコな臭いの取り方
臭いの元は皮脂や汗の汚れなので、まずはしっかりと汚れを取ることです。
汗ジミの取り方で紹介した洗い方と、酸素系の漂白剤のつけ置きをすればたいていの臭いは取れてしまいます。
それでも臭いが取れないときの方法を紹介しますね。
洗濯洗剤で煮洗いすればガンコな臭いも取れる
酸素系漂白剤のつけ置きで臭いが取れないときは、綿や麻などの熱に強い丈夫な繊維の帽子なら煮洗いすることでガンコな臭いを取ることができます。
ウールやシルク、熱に弱い化学繊維やデリケートなものや、紙を使っているものは煮洗いはできないので、絶対にしないでくださいね。
また、煮洗いは型崩れしやすいので、カチッとした帽子や型崩れが気になる場合はやめておいた方がいいですよ。
1.ホーローやステンレスの大きめな鍋に水を入れて火にかけます。
アルミ製の鍋はアルカリの石けんに弱いので、使えません。
2.お湯の温度が30℃程度になったら、お湯6リットルに対して洗濯洗剤は大さじ1杯で、かき回してよく溶かします。
3.帽子を浸けたら、弱火で沸騰しない温度を保ちながら10分程度煮洗いします。
4.お湯が冷めたら、よくすすいでから風通しの良いところに干します。
帽子の型崩れ防止は、洗濯にザルを使う!
帽子を洗いたいけれど、型崩れが心配っていうことありますね。
折りたたみのくしゅっとした帽子なら大丈夫ですが、カチッとしているものは本当に気を遣います。
そんなときにはプラスチック製のザルを使うといいですよ。
目の粗いザルを伏せて帽子をかぶせた状態で、洗いやつけ置きにすすぎが全部できるので型崩れ防止になるし、洗いやすくて楽なのです。
内側を洗うときは裏返してかぶせれば、力も入りやすいし無理せずにブラッシングもできますよ。
注意することは、ザルの大きさやカーブが帽子に合っているものを選ぶことです。
小さなザルに大きな帽子だと変なシワができるし、逆だと帽子が浮いたり伸びたりしますね。
ザルの目は粗い方が、漂白剤のつけ置きやすすぎをするときに裏にも全部行き渡るし、水はけもいいので使いやすいです。
乾かすときもザルのまま平らに干すと、洗濯ばさみの跡もつきませんし、型崩れ防止になりますよ。
ザルの材質はプラスチック製で片手で持てる長めの柄が付いているものが、使いやすいです。
柄付きは、洗った帽子をザルにかぶせたままで柄を持って簡単に移動できるので便利です。
それにプラスチック製だとクエン酸も使えますし、錆びの心配も無いので安心なのです。
さいごに
帽子の汗ジミの取り方は、お湯につけ置いたあとに、洗濯用固形石けんを泡立てて洗います。
これで白い汗ジミは取れますが、黄ばみが取れないときは酸素系の粉末漂白剤と洗濯洗剤液につけ置くといいですよ。
こうすれは汗ジミだけでなく、汗や脂の臭いもたいてい取ることができます。
それでも取れないガンコな臭いは、鍋に洗剤液を入れて煮洗いするといいのですが、綿や麻素材の丈夫で型崩れしにくい帽子に限られます。
帽子の洗濯で型崩れ防止にはプラスチック製のザルを使うといいですよ。
頭皮からはたくさんの汗や脂が出るので、帽子の汗ジミや臭いがひどくなる前に洗えば楽に取ることができます。