初盆(新盆)に御仏前を送るのに、どうしたらいいか分からなくて困っていませんか。
今年初盆を迎える親戚から法要の案内が届いたけど、仕事や何かの都合でどうしても出席できないときってありますね。
家族に代理で出席してもらえればいいけれど、それも難しいっていうときは困ってしまいます。
初盆の法要に出席する知人に前もって預けられればいいのですが、遠い場合はそれもできません。
この記事では、初盆(新盆)のご仏前を送る方法についてまとめました。
また、ご佛前を送る際に添える手紙と、御仏前と一緒に品物を送るときの方法についてもお伝えします。参考にしてください。
初盆に御仏前を送るにはどうしたらいいの?
初盆(新盆)の法要に出席したいけれど、どうしても都合が悪くて欠席する場合は、せめて御仏前だけでも送りたいですね。
御仏前を現金で送る方法は、現金書留で郵送するしかありません。
現金を送ることだけなら、銀行振込や定額為替などいくつかの方法がありますが、御仏前を銀行振込するわけにはいきませんからね。
ヤマト運輸や佐川急便などの宅配業者も、現金や小切手などの有価証券を送ってはいけないことが法律で定められています。
初盆の法要を欠席するときの御仏前は、返事の期日までに、返信用のはがきと共に早めに送ります。
もし、その日までに送れそうにないときは、取りあえず返信はがきだけは先に出して、御仏前は法要の前日までには届くようにしましょう。
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初盆(新盆)に御仏前を郵便で送る方法
現金を郵送する場合は、必ず現金書留で送ります。
普通郵便でも送れますが、途中で無くなったときの保証がありませんし、送り先にも迷惑をかけてしまうので現金書留で郵送します。
御仏前を現金書留で送るときの手順
1.郵便局で現金書留封筒を購入します。
現金書留封筒は2種類ありますが、大きい方なら大抵の御仏前封筒が入りますよ。
■現金封筒のサイズ
・大きい方:約143㎜×215㎜(21円)
・小さい方:約120㎜×198㎜(21円)
この現金書留封筒の大きさを超える場合は、現金封筒に入れなくても「現金書留」として送ることができます。
ですが、大きい方なら御仏前封筒と添え状の封筒両方を入れられるので、現金封筒を使う方が安心できますよ。
2.現金書留封筒の表面に相手と自分の住所・氏名・電話番号を記入します。
3.中に御仏前と手紙を入れたら、のりで封をします。
現金封筒はふたの部分が三重になっていますので、三カ所のり付けします。
しっかりと貼り付けてくださいね。
4.ふたをのりづけして封をしたら、封じ目の○のところ(三カ所)に認め印で割印するか署名します。
現金書留の料金と賠償額
・基本料金(普通郵便のときの料金)+430円(損害賠償額1万円まで)
損害賠償額が5000円ごとに+10円(賠償の上限は50万円)となります。
現金書留を郵送する際に、中身の金額を聞かれるので、それによって賠償額と料金が決まるんですね。
そのときに答えなかったら、もし御仏前が行方不明になっても最高で1万円までしか保証してもらえませんよ。
料金を支払ったら「領収証」と「書留・特定記録郵便物等受領証」をくれるので、送り先に届いたことが確認できるまでは、保管してくださいね。
この控えには、送り先名やお問い合わせ番号、申出損害要償額などが記載されています。
御仏前を郵送するときの手紙の例文
御仏前を郵送するときには、初盆の法要に出席できないお詫びの手紙を同封するのが礼儀ですね。
現金書留には、手紙(信書)を同封することができますよ。
手紙の封筒や便箋は、派手な色や柄は避けた方がいいですね。
白や桃色、薄紫などの淡い無地や、柄物でも控えめなお花などを選べば嫌みになりません。
手紙の内容は、
1.初盆の法要に招いていただいたことへのお礼
2.やむを得ない理由で出席できないことのお詫び
3.同封のしたもの(御仏前)のお供えのお願い
4.相手を気遣う言葉
を入れます。
初盆の法要に招かれていたが出席できないときの手紙例文
暑さ厳しき折、いかがお過ごしでしょうか。
この度は、亡き○○様の初盆ご法要にお招きいただきありがとうございます。
ご法要には、是非とも参列させていただきたかったのですが、やむを得ない事情によりお参りに伺うことができなくなりました。
気持ちばかりですが、御香料を同封させていただきましたので、御仏前にお供えくださいますようお願い申し上げます。
後日、改めてお参りさせていただきたく存じます。
まだ暑い日が続きますので、お身体ご自愛ください
敬具
初盆に御仏前と品物を一緒に送る方法は?
初盆の法要に出席できない場合に、御仏前だけではなく品物を一緒に送りたいときはどうすればいいのでしょう。
御仏前だけでは何だか味気ないので、一緒にお菓子や線香を送りたいと思うことありますね。
現金書留で、御仏前と品物を一緒に送る方法
御仏前と品物を一緒に送りたい場合は、定形外郵便に現金書留のオプションをつけて郵送するといいですよ。
現金は現金書留封筒以外でも郵送できるので、定形外郵便の現金書留として御仏前と品物を一緒に入れて郵便局から送れるというわけです。
定形外郵便物のサイズ
最大で重さ4キログラムで長辺+短辺+幅=90センチ以内(長辺60センチ以内)
と決まっています。
それを超えると郵便物とはならないので「定形外郵便の現金書留」として、送ることができません。
定形外郵便のサイズ内でも、クール便や壊れやすい品物などは、郵便では対応できないので「ゆうパック」や「宅配便」として送ることになります。
ゆうパックは、現金書留として送ることはできません。
その場合は、御仏前と手紙だけを現金封筒で郵送して、品物だけ別便でゆうパックやヤマト運輸などの宅配便で送るしか方法がありません。
日付指定は、現金書留も宅配便でもできますが、御仏前と品物を同時に届けるのは無理ですね。
定形外郵便に現金書留のオプションをつけた料金
・定形外郵便基本料金+430円(損害賠償額1万円まで)
損害賠償額が5000円ごとに+10円(賠償の上限は50万円)となります。
※損害賠償額は、現金にだけ適用で品物は適用外です。
さいごに
初盆(新盆)の法要に欠席するので、御仏前を送りたいときは郵便局から現金封筒に入れて現金書留で郵送します。
現金はヤマト運輸や佐川急便などの宅配便では送ることができませんし、普通郵便は事故があっても賠償してくれないのでお金が戻ってきません。
初盆に御仏前を郵送する場合は、法要に出席できないお詫びの手紙を同封するのが礼儀です。
現金封筒には、手紙を同封することもできますよ。
御仏前と一緒に線香などの品物を一緒に送りたいときは、定形外郵便に現金書留のオプションをつければ同梱して郵送できます。
定形外郵便のサイズ内に入りきらない場合は、現金書留とは別にゆうパックやヤマト運輸などの宅配便で別々に送ることになります。
初盆の御仏前と品物を一緒に届けたいときは、定形外郵便サイズ内の大きさでクール便の必要が無い品物を選ぶといいですね。
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