初盆に飾る提灯の意味と種類は?処分の方法は?

盆提灯

初盆に飾る提灯には、どんな意味があるのか気になりますね。
初盆ならではの特別な意味があるのかや、他の提灯とどのように違うのかなども知りたいところです。

お盆の提灯には、色とりどりの大小さまざまな種類の提灯があります。
この記事では、初盆に飾る提灯にはどのような意味があるのかや種類についてまとめました。

また、初盆に飾った提灯はどのように片付けをしたらいいのかや、処分の方法についてもお伝えします。
参考にしてくださいね。

スポンサーリンク

初盆に提灯を飾る意味は?

初盆は故人が亡くなって、四十九日以降に初めて迎えるお盆です。
初盆には、白文様の提灯を飾ります。

お盆には亡くなった故人が帰ってくると言われます。
初盆の提灯には、初めて帰って来る霊が迷わないように「道しるべ」としての意味があります。

初盆に飾る提灯は、帰って来る霊の目印になるように玄関先や門口、軒先や縁側など外との境の場所にひとつだけ吊します。

軒先などの雨がかからないところに、お盆の間中13日から16日まで吊しておきます。

故人になるべく早く帰ってきて欲しいという意味で、新盆なら8月1日、旧盆なら7月1日から飾る地域もあるようです。

初盆に飾る提灯はろうそくの火を灯せるようになっていますが、その場を離れる際には消しておいた方がいいですね。

電池式のろうそく型電球のものであれば、長時間付けていても大丈夫ですが、その際も夜中などはスイッチを切るようにしましょう。

マンションや防犯の意味から玄関などに吊るせないときは、仏壇や盆棚の前に飾ります。

初盆に飾る提灯には、吊るすものだけではなく置けるタイプや小さなサイズのものなど多くの種類があります。

また、和室だけでなくリビングなどに違和感なく置けるモダンなデザインのものなど種類も増えてきました。

初盆に飾る提灯には、霊を案内する意味だけでなく、故人をもてなす意味もあり華やかな柄物も飾ります。

自分の家に置きやすいものや、故人への気持ちを込めて色々な種類の中から選ぶといいですね。

【関連記事】

盆棚のお供えや飾り方が分からなかったり、何だか難しそうだと思っていませんか。 盆棚の飾り方はちょっとしたきまりが分かれば、後はそれぞれのご家庭に合わせて飾ることができます。 この記事では、お盆のお供えの飾り方や意味、盆棚にはどんなものがあるかについてまとめました。

初盆に飾る提灯の種類には、どんなものがあるの?

初盆に飾る提灯には、大きく分けて2つの種類があります。
ひとつが、初盆だけの白紋天と呼ばれる白文様のもので、もうひとつが初盆以外のお盆でも飾れる柄の入った提灯です。

初盆だけに飾る白紋天

白紋天(しろもんてん)とは、白木に白文様の火袋(明かりが灯もる部分)で、初盆だけに飾る提灯です。

清浄無垢な白木と白の火袋が、初めて迎えるお盆にふさわしいとされています。
白には、初めて迎えるお盆に、故人が迷わず家を探せるようにという意味があります。

吊り型だけでなく、仏壇の前に置ける細いタイプの置き型のものなど多くの種類があります。
白紋天は、初盆限定なのでひとつだけ飾りお盆が終わったら処分します。
次の年まで持ち越すことはありません。

スポンサーリンク

初盆以外でも飾れる柄物提灯

初盆にはお迎え用の白い提灯だけでなく、柄物の華やかな提灯も飾ります。

形は、つり型・置き型・小型のモダン型とあり、柄もキキョウや菊など草花だけでなく家紋をつける場合もあります。

火袋の素材が絹張りのものは光が通りやすいので明るい印象になり、紙張りは、目がつまっているので幽玄な雰囲気となります。

骨組みはしっかりとした木製と、軽くて運びやすいプラスチック製とがあります。

絵柄も伝統的なものから現代的なものと種類も多く、明かりが回転する華やかなものや、デザイン性の高い物などさまざまな種類があります。

従来の提灯のイメージから離れた、インテリアとして楽しめる種類のものまで出てきました。

お盆の提灯は、宗派などできまりはありませんので自由に好きなものを選ぶことができます。

お部屋とのトータルコーディネートで、いろいろな種類から選ぶといいですね。

リビングなどの洋間ならフローリングやカーテン、ソファなどの色とバランスを取れば、提灯だけが浮いてしまうなんていうことはないですよ。

初盆に飾った提灯の処分はどうすればいいの?

白文様の提灯「白紋天」は、初盆限定のため持ち越しができません。
お盆に飾ったあとは、17日以降に処分することになります。

かつては、故人の霊をお見送りする送り火で燃やしたり、精霊流しで川に流したりして処分しました。
現在では、ご近所の迷惑や環境のことを考えると提灯を燃やしたり、川に流したりすることは、難しくなりました。
かと言って、普通に家庭ゴミとして処分するのは気がひけますね。

そんなときは、形だけのお焚き上げをしたあとにゴミとして処分したらいいですよ。
提灯の火袋の端の部分だけを少し燃やして、形だけですがお焚き上げをします。

そのあと、きちんと火を消し、白い紙に包んで他のゴミとは別にして処分します。
形だけですが、お焚き上げをしたということで、気持ち的にすっきりしますよ。

地域によっては、自治体がお盆用品を回収しているところもあるようですし、購入したお店が処分してくれる場合もあります。
いずれにしても、自分が納得できる方法で処分するといいですね。

初盆以外の絵柄入りの提灯は、来年以降でも飾ることができます。
お盆が終わったら火袋の部分のホコリをはらい、骨組み部分をきれいに掃除して箱にいれて来年まで保管します。

その際に、においのつかない防虫剤を入れておくといいですよ。
防虫剤は絹や紙部分の虫食いだけでなく、カビよけにもなります。

さいごに

初盆に飾る提灯には、故人が迷うことなく家に帰ってこられるように、道しるべの意味があることが分かりましたね。

白には清浄無垢の意味があり提灯を玄関や軒先は飾ることは、家がここにあるという目印になるのです。

初盆に飾る提灯には、故人の霊を案内する意味以外に、華やかに明るく故人をおもてなしする意味もあります。

初盆限定の白い提灯はひとつだけ飾り、普通の柄入りの提灯は多くの種類のからいくつでも飾ることができます。

吊り型、置き型、小さなものから大型まで従来の和風のタイプからモダンなものと、さまざまな種類があります。
その中からお部屋やスペースに合わせて、自分に合った色や種類を選ぶといいですね。

飾り終わった初盆限定の白い提灯は、白い紙で包んで他のゴミとは分けて処分します。
柄入りの提灯は、毎年飾るものですから掃除をして来年まで保管します。

初盆に飾る提灯には、意味や役割があるのが分かりましたね。
沢山の種類がある盆提灯ですが、用途や自分の家に合ったものを選んで、ご先祖様をお迎えしましょう。

■お盆について必要となる常識一般についてまとめています。
お盆のまとめ記事はこちら

お盆の行事は、しきたりや習慣、決まり事があって何だか難しそうだと感じますね。 この記事では、お盆のお供えのお膳や野菜の飾り方、牛馬や迎え火の意味や方法などをまとめました。 また、初盆での御仏前やお花の送り方についてもお伝えしますので参考にしてくださいね。


スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする