オーブンレンジの電気代の計算方法、知っていますか?
オーブン調理の場合、予熱に15分、調理に30分なんてあたりまえですから、電気代が結構高いんじゃないかって思っていませんか。
実はそれほど高くないオーブンレンジの電気代ですが、少しでも安いほうがいいですよね。
安くするためのポイントや、ビストロレンジでの電気代の表示についてもお伝えします。
参考にしてくださいね。
オーブンレンジの電気代どれくらい?計算方法は?
電気代の計算は、
使用電力量(KWh)×単価(円)=電気料金(円)
となります。
肉じゃがの電気代
ひとつ具体的な例を出して計算してみましょう。
電子レンジ600ワットで15分間加熱して、肉じゃがを作った場合の電気代
(1kwhの単価を27円で計算)
まず、電力量(wh:ワットアワー)は、
電力×時間
600W×0.25h=150Wh
次に、電力量(wh)をkwh(キロワットアワー)変換すると
150Wh÷1000=0.15kwh
最後に、0.15kwhに単価27円を掛けると電気代です。
電気代→0.15kwh×27円=4.05円
玉ねぎ、にんじん、豚肉入りの肉じゃが(2人分)が、4.05円で出来上がりなんて、決して高くないと思いませんか。
例えば一日に60分間レンジを使用したとして、1か月(30日間)で486円。
現実的には、1日60分もレンジを使うことって少ないですしね。
鶏肉と大根のオーブン焼きの電気代
オーブンを使った場合の電気代の計算もしてみましょう。
オーブン1,400ワットで、予熱が10分+調理に20分。
合計で30分間加熱して鶏肉と大根のオーブン焼き(3人分)作った場合の電気代
(1kwhの単価を27円で計算)
電力量wh→1,400W×0.5h=700wh
電力量whをkwh変換→700wh÷1,000=0.7kwh
電気代→0.7kwh×27円=18.9円
この間、実際に作ったメニューなのですが、18.9円しかかかってなかったとはびっくりしました。
オーブン料理は予熱が必要なので、電気代がかかるイメージがあったのですが、そうでもないことが分かりますね。
レンジの電気代を安くする使い方は?
オーブンレンジの電気代が高くないことはわかりましたが、できるだけ安くできれば嬉しいですよね。
ちょっとした工夫で電気代も安くなるし、調理時間の短縮や加熱ムラをなくしておいしく仕上がることにもなりますよ。
電気代を安くするための使い方
●熱効率を高めるために、ラップをかける。
ラップをかけると、フタをしたのと同じ効果が得られます。
●レンジ機能で煮込み料理をするときは、材料の容量と容器サイズが合うものを使用する。
容器が大きすぎると加熱するのに時間がかかりますし、小さすぎると吹きこぼれや均等な温めができなくなります。
●冷凍ごはんなどの解凍をするときは、耐熱性の平たいお皿に乗せる。
高さのある容器だと、赤外線センサーがうまく働かずに均等に温まりません。
●庫内は清潔にしておく。
赤外線センサーや温度センサーに食品カスや油汚れが付くと、センサーがうまく働かずに電気のロスが出ますね。
●食材は常温に戻しておく。
冷蔵庫から出してすぐの食材は、火の通りが遅くなったり均等に焼けない原因となり時間がかかってしまいます。
夏場は食材が傷みやすいので、早く出し過ぎないように注意してくださいね。
●オーブン調理ではなるべく扉を開かない。
扉を開くと庫内の温度が下がってしまいます。
時間もかかるうえに、焼きムラの原因となりできあがりが悪くなりますよ。
●食材の大きさを揃えて、置き方を工夫する。
食材の大きさがバラバラだと、火のとおりが均一になりません。
焦げ目を付けたいものは、2本あるヒーター管の下に置けば均等に焼き色をつけることができます。
●エリア加熱を使う調理では、指示どおりに食材を置かないとうまく焼けない。
ビストロのエリア加熱は、グリル皿の手前側に置くことで集中的に加熱する機能です。
奥に置いてしまうと加熱されにくくなってしまうので、気をつけてくださいね。
●ラップは容器の内側で、食材の上に直接ふんわり乗せる。
直接乗せることで、熱効率が良くなって火のとおりが早くなりますよ。
ただし、油ものや汁物は温度が高くなってラップが溶ける場合があるので避けてください。
ひとつひとつは、ほんの些細なことですが、電気代節約だけでなく加熱が上手に仕上がりますし、時短でしかもおいしく調理ができますよ。
試してみてくださいね。
ビストロオーブンレンジは電気代が一目で分かる
ビストロのオーブンレンジは、レンジやオーブン、グリルやスチームなどの加熱調理やお手入れなど全てについて、液晶パネルに電気代の表示が使用後に出るのですよ。
扉を開くと消えてしまうので、見逃すことも多いのですが、1円未満のことも多く意外に安いっていうのが私の印象です。
電気代の表示は、0円~99.9円までが0.1円単位。
100円~999円までが1円単位で表示されます。
表示される電気代は、本体が記録した消費電力と電気代の単価をかけて計算されています。
単価は、最初27円/kwhで設定されています。
これは全国家庭電気製品公正取引協議会が、計算のための初期値として定めている数字なので、目安と考えればいいですね。
電気料金は地域や契約会社によっても違いますし、1日のうちで使用する時間帯によって異なる場合も多いです。
ビストロは、設定の単価を1円~99円の間で変更できるので、自分の家の単価入れてきっちり確認するのもおもしろいですね。
私は、初期値の27円のままで使っていますが、とても参考になります。
毎日使用するご飯やおかずのあたためでは、大抵1~2円です。
オーブンやグリル料理をしても、せいぜい20円程度です。
このように数字になって目で確認できると、オーブンレンジだけではない他の電気製品の消費電力や電気代も気になってきますしね。
そうすると省エネに対する意識も自然と高まってきますよ。
さいごに
電気代の計算方法は、使用電力量(KWh)×単価(円)=電気料金(円)です。
二人分の肉じゃがなら、約4円。
鶏肉と大根のオーブン焼きなら、三人分が約19円。
電気代が高いイメージがあったのですが、そうでもないことが、わかりました。
ビストロなら、液晶パネルに電気代が表示されるので参考にするといいですよ。
電気代を安くするポイントもまとめたので参考にしてくださいね。