レンジでラップをする意味とかける?かけない?かけ方は?

端を開けてラップをかけたボウル

端を開けてラップをかけたボウル

電子レンジは、あたためや解凍、煮物など毎日の食事にかかせないものですね。
レンジで加熱するときにラップをかけるか?かけないか?で迷ったことはありませんか。

日頃何気なく使っているラップですが、レンジでのラップの意味や使い方、かけ方についてまとめたので参考にしてくださいね。

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レンジでラップをする意味は?

毎日使う電子レンジですが、加熱の際に無意識にラップを使っていませんか?
電子レンジを使うときにラップをする理由、どんな意味があるのか考えてみました。
意味が無ければ、使う必要が無くなりますね。

●密封性を高めて、加熱を促進する。
ラップを使うことで、熱効率を高めて加熱を早めることができます。
ガスで肉じゃがなどの煮物をするときに、汁を減らさずに早く火を通すために蓋をするのと同じですね。
やかんでお湯を沸かすときも蓋をしなかったら、随分時間がかかってしまいます。
それと同じで、ラップで蓋をすると考えると分かりやすいですね。

●料理や食材の乾燥を防ぐ。
レンジは食品の水分を使って加熱するため、乾燥しやすいです。
ラップをしなかったら水分が水蒸気になって出て行くので、まずは表面が乾いて、だんだん内側も乾燥してパサパサになってしまいます。

●匂いが庫内に広がらないように防止する。
ニオイが強い料理の場合は、庫内にこもって取れなくなってしまうので少しでも防止したいですよね。
私はニンニクのニオイが苦手なので、ニンニクの使った料理の温めは、必ずラップをします。
ニオイを完全に防ぐことはできませんが、随分と抑えることができますよ。

●食材の飛び散りを防ぐ。
気がついたら食材が破裂して、壁面や天井に付着していて掃除が大変だった経験は誰にもあると思います。
そういうとき、ラップで包んでおけば飛び散るのを防ぐことができたのに・・・・って後悔しますね。

●ラップをして冷凍していたものを、そのまま解凍できるので便利。
お肉にお魚、残ったご飯を冷凍するときは必ずラップで包みますね。
ラップをしたまま解凍すれば、肉の脂分や肉汁などでお皿を汚すことなく加熱できて、取り扱いが楽になりますよ。

ラップをかける?かけない?どっちがいいの?

ラップをかけるか、かけないかで迷ったらかける意味があるか?仕上がりをどのようにさせたいのか?で決めるといいですよ。

ラップをかけた方がいい場合

ラップをかけた方がいいのは、ラップをする意味があるときっていうことになりますね。

●加熱時間を短くしたい、早く仕上げたいとき。
特別急いでなくても、エネルギーは無駄なく使ったほうがいいし、電気代だって安くなりますしね。
特に煮物は、落し蓋をしてラップをかければ、食材に味もしみこみやすくなり、時間も短縮できますよ。

●飛び散りやすい料理や食材を加熱するとき
カレーやシチューにコーンスープは、飛び散りやすいですし、「熱々が食べたい」というので加熱し過ぎて益々飛び散ったなんていうことにもなりますね。

コーンスープの具のコーンや、麻婆豆腐のお豆腐やししゃもなどの小魚類も弾けて飛んだり、破裂したりしやすいのでラップをかけた方が安心です。
弾けると掃除が面倒ということもありますが、味も落ちてしまいます。

●しっとりと仕上げたいもの
肉まんやあんまんなどの蒸しまんじゅうや、しゅうまいなどの蒸し料理はしっとりさせたいですよね。
ですが、スチーム機能を使う場合のラップは不要ですよ。

●水分が少ないもの
汁が少ない煮魚やタレがかかってるハンバーグなどは、ラップがないと煮汁やタレの水分だけが蒸発してしまうとおいしくありませんね。

●冷凍した食品
冷凍ごはんやお肉を解凍するなんていうときは、ラップがないと表面が乾燥してしまいますよ。

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ラップをかけない方がいい場合

ラップをかけない方がいいのは、水分を逃がしてパリッとさせたいときや水分が十分にある食品の場合です。
スチーム加熱やスチーム解凍の場合も当然ながらラップはかけません。

●フライやからあげ、天ぷらなどの揚げ物
揚げ物は表面がパリッ!サクッ!カリッ!としている方が、美味しいですね。
ラップをするとべちゃっとなってしまいます。

●炒め物や焼き魚
野菜炒めや焼きそばなどの炒め物や焼き魚は、基本的に余分な水分が飛んでる方が美味しいですね。

●ごはん
冷凍ごはんは、ラップをしたまま解凍しますが、冷めたご飯はそのままあたためた方が、べちゃっとならなくておいしいですよ。

●汁物
水分が十分ある汁物は、基本的にはラップをいりません。
ですが、アサリやコーンなどの具が入ってる場合は、はじけるかもしれないのでラップをかけた方が安全ですよ。

ラップのかけ方

ラップをかけるものとかけないものが分かったところで、用途によってラップのかけ方のコツがあるのですよ。

電子レンジは、電磁波によって調理する素材の水分を急激にこすり合わせることで熱を発生させます。
その熱が水を水蒸気に変化させて調理するのですね。
ですから、その水蒸気の出口を確保してあげないといけません。

●ボウルの端までピッタリかけずに、すき間をあける。
肉じゃがなどの煮込み料理を作るときは、耐熱ボウルに材料を入れたら、落とし蓋をして熱効率を上げるためにラップをかけますね。

ついピッタリとかけてしまいたくなりますが、破裂を防ぐために幅1センチ長さ5センチほどのすき間をあけておきましょう。

ガスで煮物を作るときも、蓋をピッタリ閉めてしまうと吹きこぼれてしまいますよね。
それと同じで水蒸気の出口が無くて、ラップが破れてしまいます。

●ゆったり、ふんわりかける。
ほうれん草や小松菜などの葉物類を平皿に並べてゆでる場合は、ラップをゆったり、ふんわりかけます。

ラップは何重にも覆わずに、水蒸気が発生しても大丈夫な余裕をもってかけてくださいね。
熱が発生するとラップが水蒸気で膨らんで、ラップの蒸し器状態になるわけです。

●食材に密着しないようにかける。
肉や魚、揚げ物など油分が多い食品にラップが密着していると、そこだけ高温になってしまい、ラップが溶けてしまうことがあります。

そうならないために油分が多いものを温めるときは、深い容器に入れるなどしてラップが直接ふれないようにしましょう。

●素材とラップの間に空間をつくって包む。
じゃがいもなどをまるごと加熱する場合は、間に空間を作る気持ちで余裕をもってラップどうしをくっつけて包みます。

そうすれば熱効率もいいですし、ラップの破裂も防げます。
加熱後にラップの切れ目が分かりやすいように、端っこをねじっておくといいですよ。

●冷凍したものは、一部を開いて重なりを下にする。
冷凍ご飯などラップをして冷凍していたものは、ラップが食品に密着していますね。
水分の多いものをそのままレンジで加熱すると、ラップが風船のように膨れて破裂してご飯粒が飛び散ってしまいます。

そうならないためには、ラップの重なり部分を下にして一部を開き、平たいお皿に乗せて加熱します。
重なり部分を上にしたり、深めの容器だと赤外線センサーがうまく働かないので気をつけてくださいね。

●水をかけてラップをかける。
蒸しまんじゅうや肉まんなどは、食品に水をかけてからラップでふんわりと包みあたためると、しっとりふわっと仕上がっておいしいですよ。
水をプラスすることで水蒸気が増えて蒸した状態になるんですね。

さいごに

電子レンジ使用時のラップは、何にでもかければいいわけではないことが分かりました。

電子レンジでラップをする意味は、

・加熱を早める
・食材の乾燥を防ぐ
・ニオイの防止
・食材の飛び散りを防ぐ

などがあります。

ラップをかけるか?かけないか?で迷ったら、食品の仕上がりがしっとりかカラッとさせたいかで決めましょう。

ラップをかける場合は水蒸気の逃げ道を作るようにします。
端を開けておいたり、空間を作ったりすることで水蒸気が逃げて、ラップが破裂するのを防いでくれます。

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