オーブンレンジの機能の違いとスチームのメリット 値段の相場は?

レンジで煮物

レンジで煮物

オーブンレンジには、「電子レンジ」「グリル」「オーブン」の機能がありますが、違いがいまいち分かりにくいですね。
私も自分で使うまでは、グリルとオーブンの違いがわかりませんでした。

最近はスチーム機能がついているものも増えていますが、どんなメリットがあるのかも気になりますね。
実際に料理をするときにどの機能をどのように使うのかについて、違いをまとめたのでお伝えします。

また、オーブンレンジは値段に幅がありすぎて、どれを選んだらいいのか迷ってしまいます。
値段の相場と機能の関係についてもお伝えしますね。

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オーブンレンジの機能の違い 電子レンジ・グリル・オーブン

オーブンレンジには、電子レンジとグリル、オーブンの機能があります。
なかでも毎日大活躍してくれるのが、電子レンジ機能で、おかずのあたためや冷凍食品の解凍と、なくてはならないものですね。

電子レンジは、マイクロ波により食品の水分を細かく振動させて摩擦熱を起こします。
その熱が内側から食品を加熱するので、表面に焦げ目がつくことはありません。

生から加熱して肉じゃがなどの煮物もおいしくできますし、グリルと組み合わせて使うのもオススメです。

例えば、鶏肉を焼く場合はレンジで内側から加熱したあと、グリルで焼くことで均等に火が入り、内はしっとり表面はパリッと焦げ目をつけておいしく焼くことができます。

料理の下ごしらえにもレンジは活躍してくれますよ。
私は、ラップをしてほうれん草やエノキダケを茹でたり、白和えの豆腐の水切りをしたりと便利に使っています。

お湯を沸かしたり、絞ったりの手間が省けて時短にもなりますし、茹で汁に栄養分が溶け出すこともないので、無駄なく野菜の栄養を摂取することができるのも嬉しいところです。

マイクロ波で加熱する電子レンジに対して、ヒーターにより赤外線で焼くのがグリルとオーブン機能です。

グリルとオーブンの違いですが、グリルは、ガスコンロ(ガステーブル)に付属しているグリル(魚焼き器)と考えると分かりやすいですよ。

油を使わずに魚や肉をフライパンで焼くイメージで、日頃のおかず作りに役立ちます。
焦げ目をつけるグラタンや焼き魚、鶏肉の塩焼きなどはグリルを使います。

オーブンがグリルと違う大きな点は、温度設定ができるところです。
温度を設定して庫内を予熱しておき、その輻射熱でじんわりと食品を蒸し焼きにするのですね。

温度設定のおかげで、骨付き鶏もも肉などの大きな塊肉も表面から焼くだけでなく、内側からもじっくりと火をとおすことができるのです。

これがグリルだと表面だけが焦げて、内側は生ということにもなってしまいます。
また、ケーキやパンを焼くのも温度設定をしてじんわり加熱するオーブン機能がないと均等に焼けないので上手にできません。

オーブンレンジのスチーム機能のメリットは?

最近はレンジ・グリル・オーブン機能の他に、スチーム機能がついたものも増えてきましたね。
スチーム機能が付いているとどんなメリットがあるのでしょうか。

蒸し物調理ができる

スチーム機能は水を水蒸気にすることで、茶碗蒸しやあさりの酒蒸しなどの蒸し物料理や、こんがり焼き目がついたパリパリジューシーな餃子などの蒸し焼きもできるのです。

ふつう、蒸し料理は蒸し器やせいろを使いますが、用意するのってちょっと面倒だし、保管も場所をとって邪魔になります。
特にせいろは、きちんと乾かしたつもりでもカビが生えてしまったりしますしね。

それに比べオーブンレンジなら、水をセットするだけで蒸し器などの準備も必要なく、いつでもお手軽に蒸し料理ができてしまうので、本当に便利なのです。

あたためが、しっとりふっくら

レンジであたためたら、パサパサになってしまったとか、ラップをしたら逆にびちゃっとなったなんていう経験ありませんか。

私は冷凍の回転焼きをときどき食べるのですが、レンジで温めると小豆あんの水分が無くなって白っぽくてザラザラになってしまい、全くおいしくないということが以前使っていた機種ではよくありました。

ビストロを買ってからは、300ワットスチームを使ってあたためていますが、表面がつやつやふっくらと仕上がるので嬉しくなります。
夜中にたった1個をあたためるなんていうことも、簡単に出来てしまいますよ。

正直、せいろを使って蒸したものには負けますが、洗い物やお湯を沸かす手間や1個でも出来ることを考えると、私はお手軽のオーブンレンジに軍配をあげます。

ヘルシー調理や発酵に解凍も

高温で調理する過熱水蒸気機能なら、気になる塩鮭などの塩分や肉の余分な脂を落としながら焼けるのでとってもヘルシーです。
体脂肪が気になる人や、塩分の摂取制限を受けている人には過熱水蒸気を使った調理なら安心ですね。

また、スチームの量や温度、噴射タイミングがきめ細かくコントロールできるので、パン作りの発酵やムラのないサックリ解凍などもできてしまいます。

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このように、スチーム機能は絶対必要というわけではないですが、あれば料理のレパートリーが増えますし、あたためや解凍が上手にできたり、おいしさはそのままに魚や肉の余分な塩分や脂を落としてくれたりと多くのメリットがあります。

オーブンレンジ値段の相場は?

オーブンレンジは1万円台~17万円台まで値段の幅が広くてどう違うのか混乱してしまいますね。
値段の相場と機能についてまとめたので参考にしてください。

1万円台~2万円台

この価格帯は、くるくる回るターンテーブル方式で容量は15リットル~20リットルと小さめです。
自動あたための機能が付いていない機種が多く、付いていてもセンサーの機能が低いですね。

センサーの機能が低いと適温であたためができないだけでなく、オーブンの温度設定にも影響が出てしまいます。
また、ヒーターの出力も弱いので調理に時間がかかります。

以前ターンテーブル方式のオーブンで、クリスマスに鶏肉をまるごと焼いたことがあるのですが、なんと2時間以上時間がかかったうえにパサついた出来上がりになってしまい、とても残念は思いをしたことがあります。

この価格帯のものは、どうしてもオーブンとグリル機能が弱いので、オーブンレンジはやめて単機能レンジとオーブントースターを使う方が実用的ですね。

3万円台~6万円台

一番の売れ筋価格帯で、各メーカーとも力を入れているため種類も豊富で、それぞれの機種で特徴があるので自分好みのものが見つかりますよ。

私が買ったのは、パナソニックのビストロで3万円台前半の機種ですが、大満足しています。
遠赤外線両面バーナーで最高温度250度、赤外線センサーで自動あたための温度設定も可能です。

おかげで冷凍ごはんもおいしく食べることができるようになり、あたためだけなのに古い機種とこんなに違いが出るのかとびっくりしています。

コンベクションタイプではありませんが、パンを焼いたりしませんし一度にたくさんの調理もしない私には十分な性能です。
グリルも短時間で焦げ目がしっかり付きますし、過熱水蒸気機能もついています。

また、自動メニューも66種類あるので、スイッチを入れるだけで手間なく料理ができてしまうのも嬉しいですね。

もちろん、それぞれのメーカーが幅広くいろいろな特徴を持った機種を出しています。
オーブン機能に力を入れたコンベクションタイプ(熱風式)で、本格的なパンやケーキなどを焼くのが得意な機種や過熱水蒸気で全てをやってしまう機種など多くのタイプが揃っています。

10万円以上の機種

オーブンレンジは最近、高級化が進んで、なかには17万円を超える機種も登場してきましたが、いったい何が違うのでしょうか。

まず、火力が強いコンベクションオーブンで最高温度300度の2段調理なので、大人数でもすばやく調理ができますし、お菓子作りや大きな食材も庫内温度が安定するため、ムラなくおいしくできます。

センサーは、複数の赤外線と重量の組み合わせやメーカー独自の工夫で、自動あたためや温度管理が進化してるのです。
例えば冷凍したカチカチのハンバーグと冷蔵のものを一緒に焼いても、センサーが認識して両方を上手に焼くことができるなど、ビックリしてしまいます。

センサー機能が優秀ですと、オーブンレンジが自分で判断して調節してくれることで、火のとおり具合の確認や手間が減りますね。
そうなると時短になりますし、扉を開けることによる庫内温度の低下も避けることができます。

また、自動調理メニュー数がとても多いのも魅力的です。
自動メニューは材料を準備してセットすれば、あとは自動で調理してくれるので毎日のおかず作りの悩みが減って便利だろうなって思います。

スマホ連動機能や会話ができる機種なども

クラウドで連携して、本体に内蔵されていないメニューもスマホ経由でダウンロードできるものも発売されています。
その数なんと1000種類というのですから驚いてしまいますね。

なかには、会話ができて材料を提示すると、これで何ができるかオーブンレンジが考えて提案してくれるという機種まで出てきました。
もちろんこれらの機能が1台全てに搭載されているわけではありませんが、今まで無理だと思っていたことが次々実現しています。

このように高機能な機種を見ると、あれもこれも欲しくなってしまいますね。
ですが、夢のような機能や便利さばかりに気をとられずに、自分がどう使いたいかや価格のことも考えながら、実際の生活に照らして選ぶようにすると失敗がありませんよ。

さいごに

オーブンレンジには、機能の違いで「レンジ」「グリル」「オーブン」があります。

・レンジは、あたためや食材の下準備に大活躍してくれます。

・グリルは、焼いたり焦げ目をつけることが得意で、少量や小さなものに適しています。

・オーブンは、温度設定ができるので大きなかたまり肉や、いちどにたくさん焼く場合などに輻射熱で内側まで火を通すことができますよ。
また、温度調節が必要なパンやケーキもオーブンでなければ、難しいです。

最近では、スチーム機能がついたものが増えてきましたが、メリットは簡単に蒸し料理ができるだけでなく、過熱水蒸気で余分な塩分や脂分を除いたヘルシー調理が可能となりました。

また、オーブンレンジは値段が2万円台~17万円台と幅が広くて選ぶのに迷いますが、それぞれの価格帯の特徴を知って、自分がどう使いたいかを具的に考えて選ぶと失敗がありませんよ。

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