沢山の葉が茂った緑のカーテンをゴーヤで作るために、肥料をどうしたらいいのか困っていませんか。
大きく育てるためには栄養を与えないといけないけれど、時期がいつなのか分からない、
っていうこともありますね。
ゴーヤがどんな状態になったら肥料が不足してるのかについても、疑問に思うところです。
この記事では、緑のカーテンをゴーヤで作るときの肥料についてまとめました。
肥料の栄養素がゴーヤに必要な理由や、緑のカーテンを大きく育てるための肥料を与える時期、肥料が不足したときの、ゴーヤの症状と肥料についてもお伝えします。
参考にして、緑のカーテンを元気に育ててくださいね。
緑のカーテンをゴーヤで作るときの肥料成分は?
ゴーヤの葉を多く茂らせてしっかりとした緑のカーテンに育てるためには、養分が必要です。
土にも養分はありますが、それだけでは大きく成長させるのに足りませんね。
ゴーヤは葉だけでなく実もなりますので、肥料を与えて養分を補給するのですね。
ゴーヤを育てるために必要な養分
ゴーヤだけでなく野菜が育つのに必要な肥料成分は、窒素・リン酸・カリの3要素です。
■窒素
緑のカーテンをつくるためにいちばん大切な、茎や葉を茂らせるための栄養素です。
たんぱく質やアミノ酸の成分となるので、多く必要になる養分なんですね。
■リン酸
花や実をつけるのに必要な栄養素です。
ゴーヤは実がなるのでとても必要な要素ですし、根の成長や発芽にも役立つのですよ。
■カリ
根を育てるのに欠かせない栄養素です。
ゴーヤは根を大きく広げることでつるを伸ばして、葉を多く茂らせることで緑のカーテンを作ることができるのです。
カリは光合成の働きを助けるので、ゴーヤの実のためにも重要な肥料成分ですね。
ゴーヤの成長と緑のカーテンを大きくするためには、窒素・リン酸・カリの3要素以外にも必要な要素がカルシウムとマグネシウム、そしてミネラルです。
■カルシウム
窒素がたんぱく質やアミノ酸になるのを助けて、細胞を強くするのに必要な要素です。
■マグネシウム
葉緑素をつくる成分で、欠乏すると葉が黄色くなったりします。
■ミネラル
鉄やマンガン、胴などのミネラルは葉緑素をつくったり、酸素を活性化する働きのほかに他の栄養素と関わって助ける働きがあります。
これらの栄養素が相互に働くことで、ゴーヤはしっかりと根を張ってつるを伸ばし、花をつけて実がなり緑のカーテンとして成長してくれるのですね。
化学肥料には、これらの肥料成分がバランス良く配合されていますし、においもなく清潔です。
形状も粒状や顆粒、液体もあるので土に混ぜたり、葉に吹きかけたりなどいろいろな使い方ができるのも便利なところです。
ゴーヤに肥料を与える時期は?
緑のカーテンのゴーヤは、肥料を与える時期が大きく分けて2回あります。
植え付けるときの元肥と、実をつける時期の追肥です。
ゴーヤの植え付け時期の肥料
ゴーヤをプランターで育てるときに市販の培養土を使えば、最初から肥料が入っているので追加の必要はありません。
自分で用土をブレンドして土をつくる場合には、苗を植える前に土に肥料を混ぜておきます。
市販の化学肥料には、ゴーヤの発育と緑のカーテンを作るのに欠かせない窒素・リン酸・カリの肥料成分が入っています。
植え付け時期の肥料は、窒素・リン酸・カリが同じ割合か、リン酸の割合が高いものを選ぶといいですよ。
リン酸は花や実をならせる栄養素ですが、後から肥料として追加しても効果が出にくいので、最初に多めに与えておくのですね。
実がなりだした時期の肥料
芽が出てつるを伸ばして成長していく間は、最初に土に混ぜた肥料(元肥)だけで十分です。
ですが、花を咲かせて実をつけて緑のカーテンを大きくして行くために、新たな栄養分が必要になり、最初の時期の肥料だけでは足りなくなります。
そのために、花が咲いて最初の実がなりだす時期に肥料(追肥)を与えるのです。
追肥は、液体肥料なら水で薄めたものを2週間に1回程度で、固形肥料なら1ヶ月に1回程度与えるのがめやすです。
固形肥料は株の根元から離れたところにまいて、土に埋めもどしてくださいね。
根元に近いと栄養分が強すぎて根が傷んだり、最悪枯れてしまうかもしれませんよ。
肥料は足りなくても多すぎてもよくないので、様子をみながら肥料を与えてくださいね。
ゴーヤの肥料が不足した症状は?
肥料はゴーヤの状態を見ながら追加していきますが、肥料が不足したときの症状についてです。
ゴーヤの栄養不足では、葉の緑色が薄く黄色っぽくなって、花の付き方が悪くなります。
つるの伸び方が遅くなったり止まってしまうのも肥料不足のサインで、そのままにしておくと全体的に元気がなくて生育が悪くなって緑のカーテンが台無しになってしまいます。
ゴーヤの肥料が不足した時の肥料
花が咲いて実が付きだす時期には、ゴーヤの葉の葉脈だけが緑色で他の部分が黄色に変色してしまい、少しずつ枯れていくことがあります。
原因はマグネシウムの不足で光合成がしにくくなり、葉緑素が減っていることが考えられます。
そんなときは、マグネシウム入りの液体肥料を水で薄めて、葉に直接吹きかけて不足を補ってくださいね。
また、下の方の葉から葉色が全体的に黄色っぽくなって、葉の大きさも小さくなり株全体の勢いが無くなることがあります。
そんな場合は窒素不足が考えられるので、窒素を多く含んだ液体肥料を葉に散布します。
液体肥料は水やりの代わりにタップリと土に与えることもできますが、直接葉に吹きかけることで、効き目が早くなりますよ。
市販の肥料には、窒素はN・リン酸はP・カリなKで表記されています。
表記例:N-P-K=5-8-5
5-8-5の数字は、肥料の栄養素が何パーセント含まれているかです。
この場合ですと100グラム中に、窒素が5グラム・リン酸が8グラム・カリが5グラム含まれた肥料だということです。
液体肥料は固形のものより効果が出るのが早いのですが、その分効果の持続期間が短いものが多いです。
そのため追肥は2週間に1回をメドに行います。
原液を吹きかけると強すぎて枯れてしまうこともあるので、液体肥料は必ず水で500倍程度に薄めて使用してくださいね。
さいごに
緑のカーテンをゴーヤで作るためには肥料で養分を補います。
肥料の栄養素は、「葉や茎を育てる窒素」「花や実のつけるリン酸」「根をしっかり張るカリ」の3栄養素が基本です。
それにカルシウム・マグネシウム・ミネラルを加えた栄養素が相互に働きながら、葉を茂らせて花や実をつけて緑のカーテンをしっかりと成長させるのです。
肥料を与える時期は、種をまいて苗を植え付ける時に土に混ぜる元肥と、花が咲いて最初の実がなった時期に与える追肥の2回の時期になります。
肥料が不足したゴーヤの症状は、つるの伸びが悪くなったり葉が黄色くなったりなどで、状態によって、不足した養分が多く含まれている肥料を追肥します。
肥料は必要な時期に、不足した養分が多く含まれているものを与えたらいいのですね。
ゴーヤの成長に合わせて肥料を使い、しっかりとした緑のカーテンを作りたいですね。
■緑のカーテンのゴーヤの育て方をまとめています。
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