ゴーヤ栽培のいちばんの土台はやはり土作りです。
プランターでゴーヤを育てるときは、どんな土を使ったらいいのか気になりますね。
土は培養土を買った方がいいのか、自分で作るとしたら何を混ぜたらいいのかなど分からないことが多くて迷ってしまいます。
土にはph(ピーエイチ)の違いがあると聞いたけれど、ゴーヤはどうなのかやどうやって調整するかなど分からなくて困りますね。
この記事では、ゴーヤをプランターで育てるときの土作りの方法やphの調整の仕方をまとめました。
またゴーヤを育てたあとの、土を再利用するための方法もお伝えします。
参考にしてくださいね。
ゴーヤの土作り、プランターでは?
ゴーヤを育てる土台となるのが、土作りです。
ゴーヤだけでなく野菜を作るのに適した土は、土の間にすき間があって水の吸収が早くて水はけの良い土です。
ゴーヤをプランターに植える土作りは、市販の培養土をそのまま使えば簡単ですが、用土をブレンドすれば自分で土作りをすることができますよ。
用土にはいろいろな種類があるので、自分で土作りをすれば、細かく調節して自分好みの土をつくれるのが魅力ですね。
ゴーヤに適した土作りの配合例
ゴーヤをプランターで育てるのに適した土作りは、
赤玉土5:黒土2:腐葉土1:ピートモス1:バーミキュライト1
の割合で配合します。
プランター土作りのベースとなる用土
■赤玉土(50%)
赤玉土は土作りの基本となる用土で、園芸用の中粒か小粒のものを使います。
火山灰土の下のほうのもので、黒土に比べて栄養分が少ないのが特徴です。
■黒土(20%)
黒土は赤玉土とともにベースになる用土で、赤玉土よりも軽くて柔らかく細かいのが特徴です。
赤玉土と混ぜることで、土に適度なすき間をつくることができます。
プランター土作りの調整のための用土
■腐葉土(10%)
落ち葉などが積もって腐植して細かくなり、土のようになったものです。
土の湿り気を保って水はけも良くする効果があり、微生物のエサとなってその活動を活発にします。
■ピートモス(10%)
シダや水ゴケが積もり腐食してできた泥で、養分や水分を保つ働きをします。
■バーミキュライト(10%)
黒雲母が風化したヒル石を焼いて人工的に作った土です。
穴がたくさんあるので、土の通気性や湿り気を保持するために入れますが、栄養分はありません。
プランターの土作りは、ベースになる用土に目的に応じて調整用土をブレンドして、その野菜に合った土をつくることができるのですね。
ゴーヤの土のph(ピーエイチ)は?
土は含まれている水素イオンの濃度によって、酸性からアルカリ性までphが違います。
通常、野菜などの植物は弱酸性の土を好むのが一般的ですが、ゴーヤは中性から弱アルカリ性の土(ph6.5~7.5)が好きなのです。
ph(ピーエイチ)は酸性やアルカリ性を示す数値です。
1~14までの数値で表され「水素イオンの濃度」が分かります。
・ph7=中性 phの7が真ん中なので「中性」
・ph7>酸性 phの7より小さいのが「酸性」
・ph7<アルカリ性 phの7より大きいのが「アルカリ性」
プランターの土を中性から弱アルカリにする方法
酸性の土を中性から弱アルカリにする方法を紹介しますね。
・酸性度を調整したピートモスを使う
調整用土のピートモスは通常は酸性が強いので、酸性度を調整したものを使うことで中和することができます。
・苦土石灰を混ぜる
土1リットルに3~5グラムの苦土石灰(くどせっかい)を混ぜて中和させます。
その場合は、苦土石灰が土に馴染むまで2~4週間程度置いてから植付けします。
1回混ぜるとphが0.5程度上昇しますので、phを確認しながら中和させてくださいね。
土壌ph計(土壌酸度計)・土壌試験紙
土のphを測定するためには、phが計測できる「土壌ph計(土壌酸度計)」や「土壌試験紙」があると便利です。
土壌ph計(土壌酸度計)は、アナログとデジタルがあり数字で分かるところが使いやすいですね。
土壌試験紙は、試験紙の色を色見本と比べながら、だいたいのphを確認する方法です。
数値で確認できる「土壌ph計」の方が、「土壌試験紙」よりも分かりやすいのでおすすめです。
Ph計は、ホームセンターや園芸店などで買うことができますが、水専用で土には使えないものもあるので購入するときは注意してくださいね。
ゴーヤの土を再利用する方法は?
昨年ゴーヤを育てたプランターの土が残っていても、栄養分がなくなっているのでそのままでは再利用できません。
再利用したい場合は、養分を与えるなどのちょっとした処理をしてしばらく寝かせたうえで、また使うことができるのです。
なお、ゴーヤは同じ土に連作するとうまく育ってくれないので、昨年のゴーヤを育てた土を使うときはウリ科以外の植物で再利用してくださいね。
一度使った土を再利用する方法
1.使用済みのプランターの土をふるいにかけます。
ふるいの目の大きさは5~7ミリ程度のものを使って、土のかたまりをほぐしながら根やゴミに石を取り除きます。
2.ふるった土をシートに平らに広げて、直射日光で天日干しします。
3.天日干しした土に、「土のリサイクル材」をまんべんなく混ぜ込みます。
4.ビニール袋に入れて半年程度寝かせます。
ビニール袋には小さな穴を空けて、蒸れないようにします。
※石灰や苦土石灰を使っていないものは、混ぜたあとすぐに使えるものもあるので、説明にしたがってくださいね。
このようにプランターの土に再利用の処置をすることで、翌年も使うことができます。
土のリサイクル材の成分
土のリサイクル材は市販されていて、一度使った古い土に混ぜるだけで栄養分が無くなった土をよみがえらせて再利用することができます。
成分は木質堆肥や炭、堆肥に牛ふんなどで、苦土石灰を加えたものもあります。
ゴーヤを育てるときはウリ科以外の作物なら、リサイクルした土でも問題ないので再利用することができますよ。
さいごに
ゴーヤを育てるときの基本となるのは、土です。
プランターでゴーヤを育てるときは、市販の培養土を使ってもいいですが、自分で用土を混ぜてゴーヤの土作りをすることもできます。
ゴーヤの土作りの配合は、ベースとなる土と調整用土を7:3程度の割合で混ぜて作ります。
ゴーヤは中性から弱アルカリ性の土(ph6.5~7.5)を好むので、苦土石灰などで中和し
て土のph(ピーエイチ)を調整します。
また、一度使った土を再利用することはできますが、「土のリサイクル材」をまぜてよみがえらせる必要があります。
なおゴーヤは同じ土での連作を嫌うため、昨年使用した土を続けて使うことはできません。
このようにゴーヤを育てる土は、用土をブレンドして土作りをするか、ゴーヤ以外の作物で使ったものを土のリサイクル材を使って再利用するか、培養土をつかうかのいずれかですね。
自分の家に合った方法で、土作りやってみてくださいね。
■緑のカーテンのゴーヤの育て方をまとめています。
緑のカーテンゴーヤのまとめ記事はこちら