ゴーヤの苦みを取るにはどうすればいいか、困っていませんか。
ゴーヤを夏バテ防止に食べたいのだけど、あの独特な苦みが苦手で食べられないっていう人多いですね。
実は私も最初は苦手だったのですよ。
でも苦みを取る下処理をして食べるうちにだんだんと慣れて、今はある程度の苦みなら、おいしく食べられるようになりました。
ゴーヤの苦みには多くの効果があるので、苦みを取りすぎると栄養素まで無くなってしまうのですよ。
この記事では、ゴーヤの苦みを取るための下処理や調理方法についてまとめました。
また、ゴーヤの苦みに栄養があるのかや、あの独特の強い苦みの成分は何なのかについてもお伝えします。
ゴーヤの苦みを取るには?
ゴーヤは、ビタミンCにカロテン、カリウム、たんぱく質など色々な栄養素を多く含んでいます。
夏の疲れや食欲不振解消にもってこいの野菜なのですが、どうにもあの苦みが苦手で食べられないという人多いですね。
でも下処理をひと手間加えたり、調理の方法を変えるだけでも苦みを取ることができるのです。
ゴーヤの苦みを取る方法を紹介しますね。
下処理を組み合わせることで、苦みをしっかりと取ることができますよ。
ゴーヤの苦みを取る方法
■氷水にさらす
ゴーヤの苦みは生が一番強いのですが、氷水や冷水にさらすことで苦みを和らげることができます。
水につけることで食感もパリッとシャキッとなるのでおいしくなりますよ。
■ワタをしっかりと取り去る
ゴーヤを縦半分に切ったら、ワタをスプーンなどで取りますが、果肉の最も内側のワタに近い部分をこそぎ落とすようにしっかりと取ることが重要です。
ゴーヤはワタに近い実の部分が一番苦くて、ワタ自体はほとんど苦くありません。
ワタや種は、栄養価が高いので捨てずにかき揚げなどで食べるとおいしいですよ。
■薄くスライスする
ワタを取ったゴーヤは薄くスライスする方が、苦みを取ることができます。
■塩を振って10分程度おく
スライスしたゴーヤに塩や砂糖を振って、10分程度おくと汁が出てきます。
苦み成分を含んだ汁が出ることで、苦みを取ることができます。
■下ゆでする
油炒めなどの調理をするまえに下ゆですることで、苦みが取れます。
■油を使って高温で調理する
ゴーヤの苦みは多めの油を使ってじっくりと炒めることで、油に成分が出て苦みを取ることができます。
また、イノシン酸を含んでいるかつお節などと一緒に炒めることで、苦みが抑えられてゴーヤのうまみもアップしますよ。
■ゴーヤチャンプル
ゴーヤ料理と言えばゴーヤチャンプルですね。
ゴーヤに豚肉、豆腐などをごま油で炒めたら、最後に玉子とかつお節加えるポピュラーな料理です。
ゴーヤチャンプルは、油で炒めることとかつお節のイノシン酸効果で苦みも抑えられますし、簡単で栄養バランスもいいのでおすすめです。
苦みが強くないゴーヤの種類
ゴーヤの種類によって、苦みの強いものや弱いものがあります。
苦みが比較的弱いのは、沖縄の「アバシゴーヤ」や白い「白レイシ」などです。
アバシゴーヤは、ずんぐりとした形で果肉が厚くて水分が多くジューシーなのが特徴で、苦みが比較的少ないゴーヤです。
「白レイシ」はあまり売られていませんが、真っ白なゴーヤでゆるやかに丸みをおびた形をしています。
苦みが強いのは、長くてスラリとした九州の在来種のゴーヤですが、最近はほとんど見かけなくなりました。
ゴーヤの苦みは栄養?
苦みを取り過ぎると、ゴーヤに含まれている栄養素が無くなってしまうこともあるので注意が必要です。
ゴーヤの苦みを徹底的に取ろうとすれば、ワタをしっかり取って塩を振ったら10分程度おいてよく揉みます。
塩もみしたゴーヤを水に30分程度さらしたら、下ゆでしてしっかりと絞り多めの油で念入りに炒めます。
炒めた時に出る油を取り除きながら、玉子で表面をコーティングしてかつお節をからめます。
こうすればほとんど苦みはなくなりますが、同時にゴーヤの持つおいしさが無くなるだけでなく栄養も失われてしまいます。
ゴーヤの苦み成分には、色々な効能があるのですよ。
胃を丈夫にしたり、血糖値(血液中のブドウ糖の濃度)を下げる効果や、腫瘍が増えるのを抑える効果などです。
苦みそのものが、食欲増進につながることもありますね。
また、ゴーヤに多く含まれているビタミンCは、加熱しても壊れないのが特徴ですが、水には溶け出してしまいます。
カロテンもゴーヤに多く含まれていますが、油に溶け出す性質があります。
苦み成分を取ろうと長時間水にさらしたり、下ゆでや油で炒めることでビタミンCなどの栄養素が流出してしまうことにもなるのです。
せっかくの栄養成分を摂取できないのは、とてももったいないですよね。
ゴーヤの苦みを取るときは、塩を振っておく時間や水につける時間などを調節して栄養分やおいしさを取りすぎないように注意してくださいね。
そうするうちにゴーヤの苦みに少しずつ慣れて、おいしいと感じるようになるかもしれませんよ。
ゴーヤの苦み成分は何?
ゴーヤの特徴は何と言っても苦みです。
ニガウリというくらいですからね。
特に生をそのまま食べたら、ほかでは味わえないほどの強い苦みに驚いてしまいます。
苦い食べ物では、さんまやサザエの肝なども思い浮かべますがゴーヤほど苦くありませんね。
ゴーヤの苦みは本当に独特で、他の野菜ではゴーヤほど苦いものは見当たりません。
グレープフルーツは多少苦いといえますが、全く違いますね。
ゴーヤの苦み成分はアルカロイド類の「モモルデシン」と呼ばれる独特の成分で、食品ではゴーヤから発見されたのが最初です。
ゴーヤには「モモルデシン」以外にもステロイドの「ククルビタシン」と「チャランチン」という苦い成分も含まれているので、より一層苦いのですね。
ゴーヤの正式名称は「モモルディカ チャランチア」というかわいい名前なのですが、成分のモモルデシンとチャランチンが元になっています。
さいごに
ゴーヤにはビタミンやミネラルなど、多くの栄養素が含まれていて、夏の疲れや食欲不振の解消に効果がありますが、独特の苦みが苦手という人も多いですね。
ゴーヤの苦みを取るためには、水にさらす、塩もみ、下ゆで、高温の油での調理などが効果的です。
ですが、ゴーヤの苦みには胃を丈夫にしたり、血糖値を下げたり、食欲を増進したりする効果があります。
またビタミンCなどの流出にもなるので、水にさらしたり塩もみする時はやり過ぎることが無いように注意が必要です。
ゴーヤには3種類の苦みが含まれているため独特な強い苦みになるのですが、その苦みの成分や多くの栄養素が、いろいろな効果を生み出すのです。
ゴーヤの栄養を残らず摂取するためにも、苦みに少しずつ慣れておいしく食べられるようにしたいですね。