暑い夏に家の窓辺が緑のカーテンだったら涼しそうって思いますよね。
緑のカーテンに興味あるけど、実際の効果ってどれくらいあるのか気になりますね。
地球温暖化のせいか、このところとても夏が異常に暑くなって猛暑日が多い気がします。
そのためゴーヤや朝顔を育てて作る、緑のカーテンが注目されていますね。
この記事では緑のカーテンの効果で温度がどれくらい下がるのかや、温度以外の部屋での効果についてもまとめました。
また、夏の暑さ対策と思われている緑のカーテンですが、冬でも効果があるのですよ。
冬の緑のカーテンに適した植物の種類とその効果についてもお伝えします。
緑のカーテンの効果、温度では?
ゴーヤや朝顔などの植物の力を利用して夏を快適に過ごすために、緑のカーテンを作ります。
緑のカーテンは太陽の直射日光を遮ることで、壁や地面の温度を下げる効果があるのですね。
直射日光は高温の太陽から放たれた放射熱なのです。
体感温度の計算方法
体が感じる体感温度は、簡単に計算することができます。
■ 体感温度の計算式
(気温+放射熱)÷2=体感温度
例えば夏の暑い日に、ベランダに面した部屋(室温28℃に調整)の場合
直射日光があたるコンクリート製のベランダは50~60℃の高温になっています。
この場合の体感温度は
(部屋28℃+ベランダ50℃)÷2=39℃
体感温度は39℃で、かなりの暑さですね。
緑のカーテンを作って直射日光を遮ることで、ベランダの温度は30℃程度に下げることができます。
この場合の体感温度は
(部屋28℃+ベランダ30℃)÷2=29℃
体感温度は29℃となり、なんとマイナス10℃の効果がありました。
緑のカーテンを部屋の外に作ることで、ベランダの直射日光を防ぐだけでなく、部屋に入る日光を防ぐ効果があるのですね。
このように緑のカーテンで涼しくなる効果は、太陽の直射日光を遮ることでその内側の物が熱を持つことも防ぐことができるのですね。
部屋の壁や床、カーテンなどが熱を持つことで出る輻射熱も抑える効果があります。
葉が多く茂った緑のカーテンは、直射日光を80%もカットしてくれるというのですから、植物の力ってすごいですね。
緑のカーテンの部屋での効果は?
緑のカーテンの部屋では、直射日光をカットする以外にも色々な効果があります。
部屋の温度を下げる効果
緑のカーテンによって部屋の窓側温度がどれくらい変わるのかについての実験結果があります。
■ 2面が緑のカーテンの部屋 : 29.9℃
■ 1面だけが緑のカーテンの部屋 : 31.3℃
■ 緑のカーテンがない部屋 : 41.5℃
2面が緑のカーテンの部屋と何も無い部屋とを比べると、なんと部屋の温度がマイナス10℃になる効果があるのですね。
心地よい風の効果
緑のカーテンは強すぎる風を和らげて、そよそよと吹く心地いい風に変えてくれます。
植物の葉には大気汚染やホコリなどを吸い付ける力があると言われていますし、二酸化炭素を吸って酸素を出してくれます。
風によってゴーヤなどの葉っぱが揺れるときの音にも、何とも言えない爽やかさがありますね。
癒やしと視線を遮る目隠しの効果
植物には何と言っても、癒やしの効果がありますね。
近くに緑があるだけでも心が落ち着きますし、植物は花が咲いたり実がなったりと目でも楽しむことができます。
植物の日々の成長を感じられるのも魅力ですね。
緑のカーテンは、風と柔らかい木漏れ日で光は通しますが、視界は遮ってくれます。
窓を開けたいと思っても人の目があり開けておくのが難しい部屋でも、緑のカーテンがあれば目隠しになるのでリラックスして過ごすことができますよ。
このように緑のカーテンの部屋には、暑さを避けるだけではない効果があります。
緑のカーテン、冬での効果は?
緑のカーテンと言えば夏だけのものと思われがちですが、冬でも効果があるのですよ。
冬になると植物は落葉したり、枯れてしまうものが多いですね。
そうなると気持ちまで沈みがちになりますし、風景も殺風景で寂しく感じられます。
そんなときに窓辺にグリーンがあるだけで違いますし、冬でも花が咲くものを選べばとても華やいで気分もあがりますよ。
冬の緑のカーテンにも、視界を遮ってくれる効果もあります。
道路から家が丸見えで落ち着かない場合やお隣と窓が接近しているお宅などは、緑のカーテンがあるだけで視線を遮ってくれますよ。
垣根ほどの囲まれ感がなくオープンなので、手軽に取り入れることができますね
緑のカーテンは、布のカーテンとは違い適度に光や、風を通してくれるのがいいところです。
冬でも枯れない緑のカーテン
■トケイソウ
時計のように広がった花びらとおしべの形から、時計草と呼ばれている多年草です。
冬でも葉が茂って耐寒性があるので、年間通して緑のカーテンに適しています。
花が咲くのは春から秋の間ですが、そのあとオレンジ色も実がなるのも楽しいところですね。
■カロライナジャスミン
カロライナジャスミンは黄色のラッパのような花が印象的なつる性の多年草です。
春になるとジャスミンのような香りがすることから、この名前がついたのですね。
暑さ寒さに強くてつるが伸びてよく育つので、緑のカーテンに適しています。
■クレマチス
たくさんの種類があるクレマチスは常緑のものを選べば、冬でも緑のカーテンを楽しめます。
多年草なので2~3年かけて緑のカーテンに育てて、冬でも花を咲かせることができますし、年に3回咲く種類もあります。
このように冬でも枯れずに花まで咲かせるつる性植物は結構あるのですね。
さいごに
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緑のカーテンの効果は直射日光を遮断することで、放射熱を遮るだけでなくその内側のものが持つ輻射熱も抑えることができます。
部屋では温度を下げるだけでなく、強い風をそよ風にかえたり、グリーンが持つ癒やしなどの効果もあるのです。
夏だけと思われがちな緑のカーテンですが、冬でも効果があるのですよ。
冬でも枯れずに伸びるものや花が咲く種類のつる性植物を選べば、窓辺を明るく装飾することができますね。
緑のカーテンには目隠し効果もあるので、外からの視線を遮ってくれますが、布カーテンのようにうっとうしくないのがいいところです。
このように緑のカーテンは夏だけでなく冬にも一年中効果があるので、その季節に合わせた緑のカーテン効果で暮らしを快適にしませんか。
■緑のカーテンのゴーヤの育て方をまとめています。
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