ゴーヤの葉っぱが、白い粉をかけたみたいになっていたり、茶色の斑点ができて元気がないけど、これって病気?なんて疑問に思っていませんか。
ゴーヤは他の野菜に比べると病気になりにくく育てやすいのですが、全く病気にならないわけではありません。
春から初夏にかけての高温多湿な時期には、ゴーヤも病気になりやすいのですね。
この記事では、ゴーヤの葉に症状が出やすい病気と、どのように対策したらいいのかについてまとめました。
もともと病気になることが少ないゴーヤですが、病気の原因を知って対策することで病気が広がるのを防ぐことができますよ。
参考にしてくださいね。
ゴーヤの葉の病気で、白くなるのは?
ゴーヤはとても丈夫で育てやすく、病気や虫にも強いと言われていますね。
確かにそうなのですが、病気になることもあるのですよ。
病気のなかでもなりやすいのが、葉が白くなるうどんこ病です。
うどんこ病は、ゴーヤだけでなくどんな野菜でも発生する病気なので、きゅうりやかぼちゃなどでも白くなった葉を目にすることが多いですね。
うどんこ病の特徴と対策
最初は葉っぱの表面がポツポツと白くなり、だんだんと葉全体が白くなってしまいます。
まるで白い粉(うどんこ)をまき散らしたように見えることから、うどんこ病という名前なのですね。
うどんこ病はカビの一種なので、ゴーヤ以外の野菜から風に乗って胞子が飛んできたり、土に潜んでいた菌が水で跳ねて葉について増殖したりします。
葉の全面に広がった病気は茎や花にも繁殖して行き、株全体が白っぽく変色して弱ってしまうこともあるのですよ。
うどんこ病にかかって白くなったゴーヤの葉を見つけたら、取り除いてビニール袋に入れて捨てます。
除去したゴーヤ葉を茎の根元などに置きっばなしにしていたら、胞子が飛んで病気が広がるので気をつけてくださいね。
病気の葉が少ない内は取り除けば良いのですが、株全体に広がってしまったら薬剤を使うしか方法がなくなってしまいます。
うどんこ病対策は、炭酸水素カリウムを主成分にした薬剤が効果的です。
炭酸水素カリウムは食品や医薬品にも使われているので安全性が高く、葉に吸収されると肥料効果もあるのですよ。
炭酸水素カリウムの薬剤は初期のうちが効きやすいので、なるべく早めに対策したほうがいいですね。
ゴーヤの葉の病気で、斑点ができるのは?
ゴーヤの病気は、葉が白くなるうどんこ病だけではありません。
葉に黄色や茶色の斑点ができて病気が広がり、最後は枯れてしまう病気がいくつかあるのですよ。
ゴーヤの葉に斑点ができる主な病気
■ベト病
ゴーヤの葉の葉脈で区切られた部分が、ポツポツと黄色に変色して斑点ができて、しだいに大きく茶色になります。
葉の裏には白いカビがはえて、最後は葉が枯れてしまいます。
カビの一種のベト病対策は、葉を見つけたらすぐに摘み取って捨てることです。
■モザイク病(ウイルス病)
葉っぱにモザイクのような斑点ができたり、葉脈に沿って色が薄くなるなどして濃淡のまだらが広がります。
そのうち葉が縮んで株全体の生育が悪くなり、萎縮してしまいます
モザイク病はベト病と違いウイルス性なので、葉を除去しても病気を止めることができません。
予防対策としては、ウイルスを運ぶアブラムシを退治することです。
アブラムシはモザイク病だけでなく色々な病気の菌を運びますし、葉の汁を吸ってゴーヤを弱らせることにもなるので増えるまえに退治してくださいね。
【関連記事】ゴーヤにつく虫の対策はこちら
■炭そ病
葉や茎に黒や灰色の斑点ができて、少しずつ全体に広がっていきます。
そのうち斑点の部分に穴があいて、葉が枯れてしまいます。
炭そ病菌という、カビが原因で起こる病気です。
■斑点病
葉や茎に褐色の斑点まだらにできて広がり、やがては枯れて葉が落ちてしまいます。
病気になった葉は取り除いて、処分してくださいね。
ゴーヤの病気、対策方法は?
ゴーヤの病気は葉が白くなるうどんこ病や、斑点ができるベト病など色々ありますが、ウイルス性のモザイク病以外は全てカビの一種なのです。
ゴーヤは春の4月~5月に植えて、夏には葉を茂らせて実がなり10月頃には枯れてしまう1年草です。
春から初夏にかけて、これから成長しようというときが梅雨にあたりますね。
梅雨は湿気が多くて温度も高くカビが好む気候ですし、ゴーヤも株が若くて病気になりやすい時期でもあります。
ゴーヤの病気の薬剤以外の対策は、病気になりやすい状態を防ぐことです。
ゴーヤの病気対策
■土の跳ね返りを防ぐ
ゴーヤに水をやるときに、プランターの土が跳ねてゴーヤの葉の裏側に土がついてしまいます。
土のなかにも病原菌がいますから、そこから病気になってしまうのですね。
土跳ねの対策としては、下の方の葉っぱを取り除いたり、土を何かで覆うことで跳ね返りを防ぐ方法(マルチング)などがあります。
マルチング材は、藁や樹皮などいろいろありますが、なかでもおすすめは籾がら燻炭です。
籾がら燻炭で土を覆うことで泥はねしなくなりますし、雑草も生えにくくなるのですよ。
■風通しをよくする
カビは高温多湿を好むので、風通しを良くして湿気がこもらないようにします。
密生しないように間引きをして、重なっている余分な葉や雑草を取り除きます。
■水はけのよい土を使用する
プランターの底には鉢底石を敷いて、土は腐葉土やバーミキュライトなどを混ぜた水はけの良いものを使い、連作は避けます。
■病気の葉を見つけたらすぐに取り除く
カビ菌が原因の病気の場合は、病気の葉を早めに取り除くことで広がることを止めることができます。
そのためにも毎日の観察と手入れが欠かせませんね。
さいごに
ゴーヤは丈夫で育ちやすいのですが、全く病気にならないというわけではありません。
葉が白く粉をかけたようになるうどんこ病や、斑点ができて広がり最後は枯れてしまうベト病やモザイク病などがあります。
ウイルス病以外の病気は、カビの一種の病原菌の胞子が風に乗って飛んでくるなどして、ゴーヤの葉で増えるのが主な原因です。
病気の薬剤以外の対策は、病気になりやすい状態を防ぐことです。
水をやるときに土が跳ねて病原菌が葉の裏につかないように、泥の跳ね返り防止剤を敷き詰めます。
全体の風通しを良くするために、密生している葉の重なりを間引いて改善するなどの対策を施します。
病気になってしまった葉を見つけたら初期のうちに取り除いて、それ以上広がらないように阻止することが大切です。
ゴーヤはもともと虫がつきにくい植物ですので、このように対策することにより、一層病気に強くなりますよ。
病気になる前や初期のうちに対策して、元気なゴーヤを育てたいですね。
■緑のカーテンのゴーヤの育て方をまとめています。
緑のカーテンゴーヤのまとめ記事はこちら