緑のカーテンには丈夫で育てやすいゴーヤが最適だというけれど、害虫がゼロっていうわけではないし、どんな虫がつくのか気になりませんか。
ゴーヤは実を食べるし、子どもやペットのためにも虫の駆除に農薬なんて使いたくありません。
虫の対策は、できるだけ自然のものでと思いますね。
この記事では、緑のカーテンのゴーヤにつきやすい虫の種類や対策をまとめました。
ゴーヤの害虫は葉につくものだけではなく、土中に潜んでいる虫もいるのです。
葉につく虫との対策方法の違いについてもお伝えします。
緑のカーテンのゴーヤにつく虫対策の参考にしてくださいね。
緑のカーテンのゴーヤにつく害虫は?
緑のカーテンのゴーヤですが、虫がつきにくくて病気にも強いといわれています。
同じウリ科のキュウリと比べてみても、確かに丈夫で育てるのが簡単なゴーヤは緑のカーテンに最適なのです。
ですが、緑のカーテンのゴーヤに全く虫がつかないかというと、そうではありません。
特に株が小さなときは芽や葉も柔らかいせいか、ゴーヤも虫に狙われてしまいます。
虫は外から飛んできたりプランターの土のなかに潜んでいたりするので、100%防ぐのは難しいですね。
緑のカーテンのゴーヤにつく主な害虫
■アブラムシ
アブラムシは黄緑色や灰色などの1ミリ程度の小さな虫で、芽や葉の裏などにびっしりと群生してべとべとの分泌物を出します。
葉や茎の汁を吸い、特に春先のゴーヤの葉が柔らかいときにやってきます。
■アザミウマ(スリップス)
1ミリ程度と小さな黒い虫で、ゴーヤの花や柔らかい葉の裏を食べます。
ゴーヤはアザミウマがいても被害を受けることが少ないようですが、花を食べられてしまうと実がならないので退治したほうがいいですね。
キュウリなどの野菜を近くで育てている場合は、そちらに移動させないように早めの駆除が必要です。
■ヨトウムシ
ヨトウムシは、ヨトウガの幼虫で葉や花を食べてしまいます。
昼間は土の中に隠れているので、見つけることができません。
以前、緑のカーテンの葉が食べられて大きな糞だけが残されていることがあり、夜懐中電灯で照らしてみたら、ヨトウムシがムシャムシャ葉っぱを食べていたことがありました。
葉もスカスカで株全体の元気もなくなるので、緑のカーテンどころではなくなります。
■ネキリムシ
蛾の幼虫の芋虫で昼間は土の中にいるのですが、夜中に地表に出てきて茎の根元を食べてしまいます。
葉はキレイなのに枯れてしまうのでおかしいと思ったら、株の茎が食べられていたなんていうことになってしまいます。
これ以外にもまだまだゴーヤにつく虫っているのですよ。
ゴーヤは虫に強いのですが、それでも葉や花を食べられたり、ひどいときには枯れてしまうこともあるので対策が必要ですね。
また、緑のカーテンはグリーンを目で見て楽しむ効果もあるので、虫がついていたら台無しになります。
ゴーヤの害虫対策は、自然素材で
ゴーヤはそう多くはないのですが、害虫の被害にあってしまいます。
虫がついてからそれぞれに合った対策をするのもいいのですが、できれば虫が付く前に対策ができたらいいですよね。
農薬を使わずに虫からゴーヤを守り、安全なゴーヤの実を収穫するための防虫剤があるのですよ。
自然素材を原料とした防虫剤
自然の素材を原料とした防虫剤が市販されていて、農薬ではないので小さなお子さんやペットがいても安心できます。
ニームオイルで対策
インドセンダンという木の成分を抽出したニームオイルは、アブラムシなどの害虫が嫌がる効果があるので近づかなくなります。
ニームオイルは500倍程度に薄めて、緑のカーテンのゴーヤの葉や花に直接吹きかけて使いますが、葉を食べたり葉液を吸った虫は食欲がなくなり餓死します。
緑のカーテンの葉に付いている虫を駆除して、これからやってくる虫も防止するふたつの効果があるのですね。
木酢液や竹酢液で対策
炭をつくるときにできる蒸留水である木酢液・竹酢液には、防虫効果があって水で薄めて使います。
木酢液・竹酢液は、虫対策だけでなく、植物の芽や根の生長を促進する働きもあるのですよ。
残った液を土にまけば、良い微生物が増えることで病原菌が減る効果もあるというのですからすごいですね。
虫の害が発生するまえに対策しておけば、農薬を使うこともなく安心です。
ゴーヤの土中の、害虫対策は?
ゴーヤの害虫は茎や葉だけではなく、土中に潜んでいる場合もあります。
ヨトウムシやネキリムシは蛾の幼虫ですが、昼間は土の中にいて夜になると表面に出てきて葉や茎を食べてしまいます。
葉を食い荒らされていて糞があるのに、虫の姿が見えないなんていうときは土中の虫の仕業かもしれません。
葉につく虫に効果があるニームオイルや木酢液・竹酢液は土中の虫には効き目がありません。
土にいる害虫の対策方法
■手で取る
夜になるとヨトウムシは土の中から出てくるので、懐中電灯片手に駆除します。
ゴーヤがまだ大きくなっていない時期なら、虫を簡単に見つけられますよ。
とても原始的な方法ですが、私はこの方法でヨトウムシを退治しました。
■米ぬかでおびきよせる
米ぬかをゴーヤの根元に置いておくと、米ぬかが好きなヨトウムシがやってきて、もぐりこんでくれるというわけです。
米ぬかに駆除剤を混ぜておいてもいいですね。
■薬剤を使う
芋虫など土中の虫専用の駆除剤は、色々な種類が市販されています。
できれば使いたくない農薬ですが、天然成分を使用した有機農作物栽培の有機JAS規格のものを使えば安心です。
薬剤を使うときは、容量を守って残留期間に注意してくださいね。
■土を入れ替える
ゴーヤの株がまだ小さいときでしたら、思い切ってプランターの土を入れ替えるのもひとつの方法です。
入れ替える土はリサイクルではなく、新しいものにしてくださいね。
さいごに
緑のカーテンのゴーヤは虫がつきにくいのですが、全くないというわけではありません。
特に株が若いときには、飛んできたりプランターの土に隠れていたりで、害虫がついてしまうこともあります。
虫は、葉や花を食べたり汁を吸ったりして成長に悪影響が出ますし、最悪枯れてしまうこともあるのです。
虫が付いてから対策するのではなく、事前に防虫対策できるのが一番です。
ニームオイルや木酢液・竹酢液などの自然素材を原料にした防虫剤で対策するのが安全ですね。
また、土の中の虫には、葉に付く虫とは違った対策をする必要があります。
ゴーヤは虫がつきにくく緑のカーテンには最適ですが、もしもの害虫対策には自然素材が安心です。
害虫対策を万全にして、緑のカーテンのゴーヤを大きく育てましょう。
■緑のカーテンのゴーヤの育て方をまとめています。
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