ゴーヤの種を収穫して来年も育てたいけれど、どうしたらいいか分からなくて困っていませんか。
自分で育てたゴーヤの種から芽が出て、大きく育ってくれたら本当に嬉しいですよね。
ゴーヤの実を食べるときに実を収穫すればいいのかと思ったりしますが、違うのですよ。
まく種を収穫するには、熟してないゴーヤの実から種を採っても育たないのです。
種を採ってから翌年また種を撒くためには、それなりの手順があるのですね。
それに、ゴーヤならなんでもいいっていうわけじゃないのです。
収穫しても翌年上手に育たない種類もあるのですよ。
この記事ではゴーヤの種の収穫の仕方と処理の方法から、保存の仕方までをまとめました。
また、種を採るためのゴーヤの種類についてもお伝えします。
ゴーヤの種の収穫の仕方は?
自分で育てたゴーヤに大きな実がなったら、その実から種を収穫して翌年にその種からまた実がなったらいいですね。
そのために、まずはゴーヤの種の収穫の仕方です。
ゴーヤの種の収穫時期
ゴーヤの実から種を収穫するには、実がなり終わる時期になったままで熟させて実がオレンジ色になるのを待ちます。
ゴーヤの最盛時期に種を収穫しようとすると、株に負担をかけてしまうので種を取るために熟させるのは最後の時期に行います。
種を収穫するゴーヤの実は、なるべく元気な株の大きなしっかりとした実を選びます。
種を収穫するのですから、元気な株の大きな実からじゃないと良い種が採れません。
ゴーヤの種の収穫方法
ゴーヤの実が熟して、緑色からオレンジ色に変化したら実にネットをかけます。
実にネットをかけていないと鳥から食べられたり、そのまま下に落ちてしまったりするので、そうならないためにネットをかけるのですね。
ネットは何でもいいのですが、みかんが入っているようなネットを使うといいですよ。
ゴーヤは熟したら実が裂けて、中から真っ赤になった種が飛び出してきます。
種のまわりは真っ赤なゼラチン状で甘いので、鳥が食べにくるのですね。
鳥が食べて種を運んでフンとともに落とし、そこから根を張って成長することで子孫を残す仕組みになっているのですね。
自然の仕組みは、本当にうまくできています。
熟して赤くなった種は、しばらくすると益々熟して黒く大きくなりネットに落ちます。
そうなったらゴーヤからネットをはずして実と種を収穫します。
ゴーヤの種を保存する方法は?
収穫したゴーヤの種は洗って乾燥させてから保存します。
収穫したゴーヤの種の洗い方
収穫したゴーヤの実を割って、中から種を掻き出します。
種の周りは黒っぽいゼラチン質のものでヌルヌルしているので水洗いしますが、水を流しただけでは、ぬめりを取ることはできません。
そのまま直に洗おうとしても種が逃げて洗いにくいので、ネットに入れて口を輪ゴムなどで縛ります。
ネットごと種をこすり合わせながら、水のなかでもみ洗いをすれば取りやすいですよ。
ゴーヤの種の殻は固いので、力を入れてこすっても大丈夫ですし、多少汚れが残っていても問題ありません。
収穫したゴーヤの種の乾燥と保存方法
洗った種はザルかトレイに重ならないように並べて、風通しが良いところで天日干しします。
外に干した方が早く乾燥させることができるのですが、鳥に食べられたり猫に邪魔されたりしそうなので、私は室内の日が当たるところに干すようにしています。
種は水分が残らないようにしっかりと乾かします。
外に干す場合は、突然の雨に注意してくださいね。
水分が残ったまま保存すると、カビが生えたり芽が出たりする場合もありますよ。
数日間しっかりと乾燥させた種は、紙袋か布袋に入れて冷蔵庫で保存します。
保存する袋には、種を保存した日付と品種を書いておきます。
種はきちんと保存すれば、2~3年程度は大丈夫ですよ。
ゴーヤの種をとるための種類は?
自分で育てたゴーヤの実から種を収穫するときに注意しなければいけないのが、ゴーヤの種類です。
植物には固定種(在来種)とF1交配種(1代雑種・1代交配種)があり、固定種は代々同じ性質を受け継ぐ種類で、F1交配種はその種1代限り種類です。
F1交配種はその1代だけを病気に強くしたり、短期間で大量生産する目的でいくつかの種類を交配させた雑種なので、その次の世代ではうまく育ってくれないのです。
そのため種を収穫するために栽培する場合は、遺伝的に品質が安定している固定種を植える必要があります。
F1種を育てたい場合はその都度、種や苗を購入することになります。
ゴーヤは固定種の種類が多いので、種は手に入りやすいですが、購入する際は「固定種」と明記してあるものが安心できます。
ゴーヤの主な固定種の種類と特徴
■沖縄中長苦瓜(沖縄県):一般的に出回っている少し長いタイプ
■沖縄あばし苦瓜(沖縄県):一般的に出回っているずんぐりタイプ
■沖縄純白ゴーヤー(沖縄県):純白色
■沖縄願寿ゴーヤー(沖縄県):超大型
■さつま大長苦瓜(鹿児島県):細くて長い
■白大長れいし(宮崎県):淡い白色
■すずめミニ苦瓜(沖縄県):ミニサイズでとても苦い
固定種の種類によっては、元々の産地以外で育ちにくいものも中にはありますが、温度が極端に低いなどの地域でなければ、種を収穫して次の年も育てることができますよ。
さいごに
ゴーヤを翌年も育てるための種の収穫は、元気な株の大きな実を選んで栽培の終わりごろに行います。
ゴーヤの実が黄色になったらネットをかけて、種が熟して落ちるのを待って収穫します。
収穫した種を保存するためには、きれいに洗った後、晴れた日に風通しの良いところで4~5日間天日干しにします。
しっかり乾燥させた種は紙袋に入れて、冷蔵庫で保存すれば2~3年間は大丈夫ですよ。
育てたゴーヤから種を採るときは、F1交配種ではなく固定種の種でないと上手に育ちません。
F1交配種はその年だけのために作られた種類なので、翌年のことは考えられていないのです。
今年は種を収穫しようと思う年は、最初に種を選ぶ時に「固定種」と明記されているものを買えば間違いありませんよ。
種の収穫と保存に挑戦してみてくださいね。
■緑のカーテンのゴーヤの育て方をまとめています。
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