ゴーヤが沢山とれて、食べきれなくて困っていませんか。
ゴーヤはそのままだと2週間程度でダメになってしまいますが、乾燥させることで1年間は保存できるようになります。
乾燥ゴーヤは、長く保存できるだけでなく、うまみも増して栄養素もびっくりするくらい増えるのですよ。
この記事では、乾燥ゴーヤの作り方と、乾燥させることで増える栄養素の量や働きについてまとめました。
また、乾燥ゴーヤの戻し方と、半日干しで作るゴーヤチップスのレシピも紹介しています。
ゴーヤチップスの作り方はとても簡単で、おつまみにもなるので夏にピッタリですよ。
参考にしてくださいね。
乾燥ゴーヤの作り方はとても簡単
緑のカーテンをゴーヤで作っているご家庭が増えてきました。
ゴーヤは7月8月と収穫が増えて、食べきれないことも多いですね。
せっかく育てた栄養いっぱいのゴーヤですから、1本残らず全て食べてしまいたいものです。
ゴーヤは生のまま保存すると冷蔵庫でもせいぜい2週間程度しか保存することができません。
ところが乾燥させることで1年程度は保存がききますし、生と同じように料理に使うこともできるのですよ。
乾燥ゴーヤの作り方
1.ゴーヤを水洗いしたら表面の水分をしっかりと拭き取ります。
2.ゴーヤを縦半分に切って、ワタと種を取り除きます。
※ゴーヤ茶にする場合は、ワタと種はそのままでいいですよ。
3.厚み2ミリ~5ミリ程度の薄切りにします。
4.キッチンペーパーに挟んで、水分を拭き取ります。
5. ザルに重ならないように広げて、日当たりが良くて風が通るところに置きます。
ザルが無ければバットなどでもかまいませんが、ザルの方が風が通りやすいので早く乾燥させることができますよ。
6.3日間程度カラッカラに乾いたらできあがりです。
7.キッチンペーパーで包んで、フリーザーパックに入れ空気を抜いてから冷蔵庫か冷凍庫で保存します。
半日程度の半乾燥で、普通に炒め物などの料理に使ってもおいしいですよ。
作り方はたったこれだけなのですから、簡単ですよね。
作り方で注意することは、干すのは天気が良くて湿度の低い日を選ぶことくらいです。
3日後くらいまでの天気予報を確認してから、お天気の日を選んで乾燥させるといいですよ。
もし途中で雨が降って、乾燥が遅れそうな時は扇風機の風を当てればカビが生えることもなく早く乾燥させることができます。
ゴーヤを乾燥させると栄養がこんなに増える
ゴーヤはビタミンCが多く、カロテンにカルシウムやカリウムといったミネラルもバランス良く含まれた栄養素が高い野菜です。
【参考記事】
ゴーヤの栄養素と効果についてまとめています。
もともと多くの栄養を含んでいるゴーヤですが、乾燥させることで栄養素がすごく増えるのです。
こんなに増える栄養素
■ゴーヤ100グラム(可食部)あたりの栄養素の量
*推奨量/日は、30~49歳のほとんどの人が必要量を満たす量
栄養素名 | 生(㎎) | 乾燥(㎎) | 増え方 | 推奨量/日(㎎) |
カリウム | 260 | 3900 | 15倍 | 2600~3000以上 |
カルシウム | 14 | 252 | 18倍 | 650 |
鉄分 | 0.4 | 10.8 | 27倍 | 7.5~9 |
生のゴーヤと乾燥したものを比べると、カリウム15倍・カルシウム18倍・鉄分27倍も栄養素の量が増えます。
カリウム:15倍
カリウムは乾燥させることで、栄養素の量が15倍に増えます。
通常サイズのゴーヤ(長さ27センチ幅5センチ程度)は、可食部の重さ:200グラム程度です。
ゴーヤを1/2本食べるだけで、1日に摂取したいカリウムの目標値を超えることができますね。
ゴーヤなどの夏野菜に多く含まれているカリウムは、体の中にたまった余分なナトリウム(塩分)や老廃物を排出する働きがあります。
腎臓が尿酸やたんぱく質などの老廃物を尿と一緒に出すのを助けていて、カリウムが不足すると手足がむくんだり食欲不振や疲れなどが起こります。
カルシウム:18倍
ゴーヤを乾燥させることでカルシウムの量は18倍になります。
乾燥ゴーヤ1/2本=牛乳250ccと、カルシウム量は同じなのですから、その量の多さが分かりますね。
カルシウムは不足しがちな栄養素で、不足すると骨や歯が弱くなり足りない状態が続くと骨密度が減って、骨粗鬆症が起こりやすくなります。
特に高齢の女性は骨粗鬆症になりやすく、少しの衝撃で骨折することもあるので注意が必要です。
また、カルシウムが不足すると神経や筋肉の興奮も高まってイライラしやすくなったりするのですよ。
鉄分:27倍
乾燥させることで鉄分は、栄養素の量がなんと27倍に増えます。
乾燥ゴーヤ1/2本で、1日に取りたい栄養量を超えるのです。
鉄分は不足しやすい栄養素で、足りなくなると鉄欠乏性貧血になってしまいます。
貧血は息がきれたり、顔色が悪く疲れやすくなったり、体のだるさを感じたりします。
乾燥したゴーヤを使ったレシピは?
ゴーヤは、乾燥の度合いでいろいろなレシピに使うことができますし、苦みが減って甘みが増えて食べやすくなります。
しっかりと乾燥させたゴーヤは、水で戻すことで生のゴーヤと同じように使えますよ。
乾燥ゴーヤの戻し方
1.乾燥ゴーヤをボウルなどに入れたら、ゴーヤがちょうど浸かる程度の水を注ぎます。
2.ゴーヤがしっかりと水につかるようになじませたら、30分程度そのまま置きます。
3.ゴーヤが戻ったら水分を絞って、生と同じように調理します。
4.ゴーヤの戻し汁は、調理のときに炒め物に加えたり汁物に入れたりと使うことができますよ。
半日乾燥で作るゴーヤチップスのレシピ
半日程度乾燥させたゴーヤでつくる、ゴーヤチップスのレシピです。
手軽にできますし、パリッとした食感と苦みがおつまみにも最適ですよ。
ゴーヤチップスの作り方
1.縦に切ったゴーヤのワタと種を取り除いたらスライスします。
ゴーヤの苦みが苦手な場合は、ワタに接している果肉の部分をしっかりと取って、薄くスライスすれば苦みを和らげることができますよ。
2.スライスしたゴーヤは水気を取って、キッチンペーパーに重ならないように広げて、半日程度そのまま乾燥させます。
3.乾燥させたゴーヤは、表面の水気を取って片栗粉をまんべんなくつけます。
4.中温に熱した油でカラッと揚げたら、油をよくきります。
5.熱いうちに塩をふって出来上がりです。
塩以外でもマヨネーズやケチャップ、ゆず胡椒などお好みでどうぞ。
さいごに
緑のカーテンなどでゴーヤを栽培する方が増えましたが、収穫の時期にはたくさん取れて食べきれないこともありますね。
冷蔵庫だと1~2週間程度しか持たないゴーヤですが、乾燥させれば1年程度保存することができます。
乾燥ゴーヤの作り方は、スライスしたゴーヤを天気が良い日に風通しがいい場所に2~3日干すだけです。
乾燥ゴーヤは生に比べてカリウム・カルシウム・鉄分などの栄養素の量が増えます。
しっかりと乾燥させたゴーヤは、水につけて戻すことで生と同じように料理に使うことができますよ。
乾燥ゴーヤは、長く保存できるうえに栄養素も増えるなんて良いことづくめですね。
作り方も簡単なので、余ったゴーヤで作ってみてくださいね。