シャープのヘルシオの過熱水蒸気の違いと健康調理 便利な使い方も

過熱水蒸気オーブンレンジ

電気量販店には、たくさんのオーブンレンジが並んでいて、どれを選んだらいいのか迷ってしまいますね。

そんなたくさんある機種の中で私が最初に注目したのが、シャープのヘルシオです。
ウォーターオーブンといえばヘルシオですが、そもそも他のオーブンレンジと何が違うのかわかりにくいですね。

各メーカーとも過熱水蒸気機能付きのシリーズを出していますが、ヘルシオと他メーカーのものとは決定的な違いがあるので、分かりやすくお伝えします。

また、ヘルシオの健康調理や便利な使い方についてもまとめたので選ぶときの参考にしてくださいね。

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シャープのヘルシオ 過熱水蒸気の違いは何?

多くのメーカーから過熱水蒸気機能がついた、オーブンレンジが発売されています。
ヘルシオも他メーカーも過熱水蒸気という呼び名なので、同じと思ってしまいますが、全く別と言っていいほど違うのです。

そもそも過熱水蒸気って何かわかりますか?
水を過熱して100℃になると沸騰して水蒸気になりますが、それをさらに加熱したものが過熱水蒸気です。

その熱々の過熱水蒸気(気体)が、食材に触れると熱を奪われて液体に戻ろうとするときに熱を加える仕組みで調理します。
例えば汗が体温を下げるように、水が蒸発する時には熱を奪いますが、その逆の原理を利用している訳です。

水で調理すると聞くと何だかパワーが弱い気がしますが、コンベクションオーブンに比べて約8倍の熱量があるというのですから驚きです。

また、表面が水分でベチャベチャになるのじゃないかと思ってしまいますが、当然そんなことはありません。
温度が250℃~300℃まで上がるので、表面はパリッと中身はジューシーに仕上がります。

では、他メーカーとの違いは、何でしょうか。
決定的な違いは、ヘルシオは過熱水蒸気で最初から最後まで一環調理するというところです。
他のメーカーのほとんどは過熱水蒸気とはいっても、一環調理するだけの熱量になりません。

そこでスチームをレンジやヒーターで加熱することで温度を上げて、過熱水蒸気に変化させて調理するという方法をとっています。
ですから、ヘルシオの過熱水蒸気のほうが、熱量が高く水蒸気の量も多くて連続して発生できるのでおいしくていろいろなものを調理することが可能なのですね。

また、過熱水蒸気機能と謳っていても、100℃のスチームで乾燥を防ぐ程度という機種や過熱水蒸気が短時間しか出ないために、調理できるメニューが限られる場合があります。

「過熱水蒸気」と呼び名は同じなので分かりにくいですが、選ぶときにはどんなことが出来るのか、また出来ないのか、その違いをチェックして、自分の生活スタイルに合わせて選ぶことをオススメします。

ヘルシオで健康調理をお手軽に

ヘルシオは「ヘルシー」や「減る塩」からのネーミングと言われるほどに、健康調理を売りにしています。
前の章で過熱水蒸気の機能の違いについて説明しましたが、最初から最後までの一環調理だからこそ実現できたことが多くあります。

余分な塩分や脂を落とす

過熱水蒸気が、まだ温まっていない食材に触れると気体が液体になって表面の塩分が水分で流されます。

また、ヘルシオは熱量が高いので食材の中までの熱の伝わりが早くて、表面が硬くなる前に溶け出した脂や塩分が表面に流れ出るのです。

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これが、じわじわと加熱されたらどうでしょうか。
内部の脂が流れ出るよりも先に表面が乾燥して硬くなってしまい、脂は閉じ込められてしまいますね。
過熱水蒸気のパワーの強さがなせる技なのです。

おいしさや栄養素を守る

アスパラガスやにんじんなどの野菜には、本来持っている旨みや甘みあるのに、調理の過程で細胞が壊れたり、水分が流れだしたりしておいしくなくなるっていうことがありますね。
特にレンジでの加熱だと、水分を摩擦することで熱を出す仕組みのため、乾燥して細胞が壊れて旨みや甘みの成分出ていってしまうことがあります。

でも、過熱水蒸気だと細胞が破壊されないので、野菜本来のおいしさを味わうことができるのです。
色鮮やかに見た目もおいしく仕上がるので、野菜嫌いな子どもさんも食べてくれるかもしれませんよ。

ヘルシオは庫内の密閉性を高めた結果、外部の大きさに比べて庫内が狭くなっています。
せっかく発生させた過熱水蒸気を外に逃さず効果的に使う構造なので、扉のパッキンも隙が無くぴったりとしています。

その結果、オーブン庫内の最低酸素濃度が1%以下となり、ビタミンCやポリフェノールといった抗酸化物質もしっかりキープする低酸素調理が可能になりました。
おいしいだけではなく、食材が持っている栄養素まで逃さないっていうのがすごいところですね。

このように、魚や肉は余分な脂や塩分を落としてカロリーダウンになり、野菜は本来の旨みや甘みを残したままおいしく、栄養素を守る調理ができるのがヘルシオの強みなのです。

ヘルシオならではの便利な使い方

レンジやヒーターで加熱をしない、過熱水蒸気一環調理のヘルシオだからこそ出来る、便利な使い方があるのですよ。

蒸気で除菌

ヘルシオには、食器やキッチン用品を水蒸気で加熱して除菌する機能がついているのです。
食器コースは、プラスチック製食器やおべんとう箱、陶磁器、ガラス製食器、金属製食器などの耐熱120℃以上のものを除菌できます。

ポリカーボネート製以外の、プラスチックやガラス製の哺乳瓶の除菌もできるというのが嬉しいですね。

陶磁器やガラス製食器は、塩素系の漂白剤につけ置きして除菌することもできますが、金属製ではそうもいきませんね。
ヘルシオなら、金属製のスプーンやナイフ、フォークやキッチンバサミなども食器と一緒に最大45分間で除菌できてしまいます。

キッチン用品コースでは、耐熱90℃以上のプラスチック製まな板やおしぼり、蒸しタオルも除菌することができるのです。

電子レンジでいつでも簡単に除菌ができるなんて、本当に嬉しいですよね。
菌は目に見えないので、定期的に除菌することで安心できます。
もちろん全ての菌を除菌できるわけではありませんが、除菌率99.0%以上だというのですからかなりのものです。

ちょっと気になるのが、庫内のニオイです。
魚を焼いた後など、ニオイが食器に移ってしまうのではないかと心配になりますよね。
そんなときは、「庫内クリーン」メニューがあるので、それでニオイを取ってから除菌すれば大丈夫ですよ。

また、熱に弱いゴム製品や漆器に竹製や木製品などは、変色やひび割れの原因になるので気をつけてくださいね。
プラスチック製でも耐熱温度を必ず確認してください。

さいごに

シャープのヘルシオは、ヒーターやレンジを使わずに100℃以上の過熱水蒸気を大量に発生させることができるのが他のメーカーとの大きな違いです。

そのため、他のメーカーよりも食材の塩分や脂分を落とすことができるので、とてもヘルシーですし、過熱水蒸気での加熱では、野菜の組織を壊さずに調理することで色よくおいしく栄養分の流出も抑えられます。
ヘルシオを使うだけで、減塩やカロリーオフなどの健康調理が簡単にできてしまいます。

便利な使い方としては、食器やキッチン用品を水蒸気で加熱して除菌する機能があります。
これを使えば、プラスチック製食器やおべんとう箱、陶磁器、ガラス製食器、金属製食器や哺乳瓶にプラスチック製のまな板が除菌できるのが嬉しいですね。

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