野菜は体にいいことを知っていても、どうして夏バテの予防に野菜がいいのか不思議に思いませんか。
体力が落ちる夏は肉やうなぎなどのスタミナがつきそうな食事をして、元気をつけるのが一番のような気がしますよね。
また野菜を食べるのがいいと思っても、夏バテに効くおすすめの野菜が何なのかも知りたいところです。
この記事ではどうして夏バテの予防には野菜がいいのかや、夏に食べたいおすすめの野菜についてまとめました。
また、夏バテ予防の効果があるカレーのスパイスについてもお伝えします。
夏バテ予防の参考にしてくださいね。
夏バテの予防に野菜がいいのはなぜ?
暑くなってくると夏バテせず夏を乗り切るために、スタミナのある焼き肉やうなぎで栄養を取ろうと思いますね。
夏バテ予防には、がっつりとスタミナ食を食べるのもいいのですが、野菜を一緒に食べないとエネルギーになりません。
肉などを食べただけでは、体の中でエネルギーに交換されずに、取った栄養がそのまま脂肪になってしまうのですよ。
そうなると代謝が悪くなり、溜め込み体質になってしまいます。
よけいなものを溜め込んでしまった体は動くのが面倒になり、ますます代謝が悪くなって夏バテしてしまったり、肥満や病気の原因になることもあります。
そうならないためには、ミネラルやビタミン、食物繊維を多く含む野菜を食べないといけないのですね。
夏は食欲がなくなってさっぱりしたそうめんなどになりがちですが、麺類などの単品メニューって結構塩分が多いですよ。
濃い味付けのものを食べると体内の塩分が増えるので、ノドが渇いて水分を多く取り過ぎて体がむくんでしまいます。
夏のむくみの原因は水分の代謝の悪化なのですが、夏野菜のなすやトマトやキュウリには利尿作用を高める働きがあり、滞った水分を排出してくれるのでおすすめですよ。
夏バテのむくみ予防には、夏野菜を積極的に取ることですね。
野菜に含まれている多くの食物繊維は便を軟らかくしたり、カサを増やすことで排便をうながしたりと便通にはとても重要なのです。
また腸の中で善玉菌のエサになるので、腸の働きを良くしてくれます。
体調を整えてくれる野菜は、夏バテ予防に欠かせませんね。
【関連記事】むくみの原因と解消方法についてまとめています。
夏バテにおすすめの野菜は?
夏バテ予防には、ゴーヤやトマトなどの夏野菜がおすすめです。
どんな効果があるのか紹介しますね。
■ゴーヤ(にがうり)
ゴーヤはとても栄養があるのですよ。
抗酸化作用が高いので動脈硬化や十二指腸潰瘍を予防してくれます。
ゴーヤに多く含まれているビタミンCには、メラニンの生成を抑えてシミやそばかす、肌の弾力に必要なコラーゲンを作るのにかかせません。
ビタミンCは、夏バテの疲労回復にもおすすめなのです。
独特な苦みが苦手な場合は、中ワタを取ったあと薄くスライスして塩もみ後、しばらく置いて調理すれば、苦みが軽くなって食べやすくなりますよ。
【関連記事】
ゴーヤの栄養や苦みを取る方法など、詳しくはこちらの記事もお読みください。
■トマト
トマトの効果はあの「赤い色」にあるのですよ。
トマトの赤い色は抗酸化物質の「リコピン」で、活性酸素による酸化を抑えてくれるので病気の予防や体を健康に保つために役立っています。
リコピンはミニトマトの方が多く含まれていて、皮ごとまるごと食べるのがおすすめです。
■なす
なすは皮の紫色が特徴的な野菜ですが、その皮にアントシアニンの一種の成分があって、ブルーベリーと同じように眼精疲労に効果があります。
アクにはポリフェノールの一種の成分があって、細胞の老化を抑えて美容効果があり、コレステロールを下げる働きもあるのですよ。
アク抜きで水にさらしすぎると、ポリフェノールが流れ出してしまうので、切ったらなるべく早く調理することをおすすめします。
■ピーマン
青臭さが特徴のピーマンには、血液をさらさらにする効果があるので、脳血栓や心筋梗塞、動脈硬化の予防になります。
夏は汗を多くかいて水分不足になることで血液の流れが悪くなりがちなので、ピーマンは夏バテの予防におすすめなのです。
ビタミンCやビタミンEの含有量が多いので、疲労回復や風邪予防も期待できます。
夏野菜は「涼性・寒性」の食材なので、体の熱を取ったり体から良くないものを排出する働きがあります。
体の内にこもったほてりを取ってくれるので、夏にはおすすめの食材なのです。
夏バテには、カレーに野菜が効く!
食欲が落ちる夏でも、カレーだったら食べられるっていうことありますね。
暑い中で汗をかきながらスパイスが効いたカレーを食べると、何だか元気が出る気がします。
カレーと夏野菜は相性がいいので、たっぷりの野菜とビタミンb1が豊富な豚肉を加えたカレーを食べると夏バテ予防に効果ありますよ。
それにカレーのスパイスにも、多くの効果があるので紹介しますね。
カレーのスパイスの夏バテ効果
■ターメリック(ウコン)
カレーの黄金色は、ターメリック(ウコン)の色で、いろいろな健康食品に配合されていてよく耳にしますね。
消化作用や新陳代謝を活発にして食欲増進効果があり、二日酔いのドリンク剤にも配合されていますが、皮膚病にも効果があるのですよ。
■カルダモン
さわやかで上品な香りが特徴で、紅茶のチャイやお菓子の香りづけにも使われます。
疲労回復や整腸作用があって、体を冷やす効果もあるので夏バテには最適なスパイスですね。
■シナモン(ニッキ・桂皮)
とてもいい香りで砂糖との相性がいいので、多くのお菓子に使われています。
血糖値の上昇を抑えたり、毛細血管の老化防止の効果があるスパイスです。
■コリアンダー(香菜)
香りは独特で好みが分かれますが、カレーの香りに深みをもたせてくれます。
コリアンダーにはカロチンやビタミンが豊富で、胃腸の働きを活発にしてくれるので、暑さで弱った体には嬉しい効果です。
■クミン
強い香りとほろ苦さや香りがあって、インド料理には欠かせないスパイスです。
消化促進・胃の働きを活発にして解毒作用もあるので、夏バテにはおすすめのスパイスです。
■ナツメグ
ハンバーグをこねる時に入れるナツメグですが、カレーにも欠かせないスパイスです。
甘い香りで、古くから健胃薬として用いられています。
■クローブ(チョウジ)
クローブは抗菌効果と沈痛効果があって、歯医者さんでも歯痛に使われています。
消化促進と胃腸の調子を整える効果もあるのですよ。
カレーのスパイスには、香りが良くて食欲が出るだけでなく、胃腸の働きを整えて消化を促進したり、新陳代謝を活発にする効果があります。
夏は胃腸の調子が悪くなることでスタミナ不足になり、夏バテしてしまうことが多いのでカレーはおすすめです。
さいごに
夏バテの予防には、肉やうなぎなどのスタミナのある食事だけでなく野菜を食べることが重要です。
野菜は肉などの脂肪をエネルギーに交換する働きや、代謝を良くしたり、食物繊維が便秘を予防するなどの効果があります。
夏バテにおすすめな野菜は、なす、トマト、ゴーヤ、ピーマンなどの夏野菜です。
夏野菜には抗酸化作用がありますし、ビタミンCが多く含まれていて、疲労回復や美容にも効果があるのです。
夏野菜は涼性なので、体のほてりをとってクールにしてくれるので夏バテ防止になりますよ。
夏はどうしても食欲が無くなりますが、夏野菜と豚肉を入れたカレーなら食欲も出ますし夏バテ予防にとても効果があります。
カレーのスパイスには胃腸の働きを良くして消化を助けるなど、疲労回復が期待できます。
カレーに夏野菜と豚肉を加えることでスタミナもつきますし、ビタミンやミネラルに食物繊維の働きや抗酸化作用のお陰で病気にもなりにくくなるのです。
夏はしっかりと野菜を食べて、夏バテ予防ですね。
■ 夏バテの予防や解消方法についてまとめています。
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